インナーチャイルドとは、内なる子供の存在として、自分の本質を示したり、本心や本音を語ったりします。
セラピーとして取り上げられるときには、たとえば、子供の頃に抑えていた自分らしさを解放したり、癒すようなことが多いと思います。
癒しや解放といった静に限らず、動的な面としては、オトナの自分を励ます、大切なことも思い出させる、感じさせるといったパワフルな働きがあります。
以前、本田圭佑選手が「リトルホンダ」呼ぶ、ご自分自身の心の中を語る存在も、ある意味インナーセルフ(チャイルド)でしょう。
今年春には、ペプシコーラのCMで、本田圭佑さんとリトルホンダが共演していましたね。
インナーチャイルドといえば、心や感情を取り上げることが多く、また時代の構造のためか、母親と娘の関係にフォーカスされがちです。
インナーチャイルドというワードはだいぶ浸透していますので、簡単な前振りにしておきますね。
ところで、さまざまなことは忘れた頃に現れるのですが、年末に向けて新しい年を意識するコーチングセッションの中で、母子関係、インナーチャイルドが、サクッとポイントを伝えにしばしば登場しています。
なにぶん前進しよう、進化しようとするときに、確認のごとく、過去や以前の問題が再来するものです。
タイトルの「インナーチャイルドからオトナになる」とは、問題や課題を抱えていたインナーチャイルドを成長させる、といった意味合いです。
今回は、3つのケースから3つのインナーチャイルドから(文字通り)オトナになるポイントをご紹介したいと思います。
2020年ライフコーチングで、6テーマのフルコースに取り組まれたIさん。
NLPやコーチングセッションの経験があり、サクサクとご自分自身の潜在意識から気づきがで出てきます。
しかし、日常に戻り、何かのはずみにエネルギー波動が下がると、ワークで気づいたような賢明な知恵や閃きから離れて、周りの感情や人間模様に振り回されることが多いようです。
そのことも踏まえ、Iさんが仕事やキャリアについて、運気の扉を拓くワークを進めていくと、
Iさん「子供の頃は、意外にテストが楽しかったし、やると決めたら没頭できてました。でも、そういうときに、その頃、よく母親が邪魔にして・・・」
ちょうど、オトナのIさんは仕事とキャリアの先にある試験勉強に取り組んでいるものの、何かと邪魔が入り、思うように勉強ができないことと被っているわけですね。
波動が高い意識のときは、Iさんはもうすでにお母様に対しての理解や感謝を抱いていますが、ひょんなことでインナーチャイルドの不満が登場します。
少しフツウのことを敢えてとりあげますが・・・
一般的に、大人になると子供に比べて、「できなかったことができるようになる」「わからなかったことが理解できる」という利点があります。
子供には幼い、未熟ゆえに「できない」「大人にやってもらう。守ってもらう」「まだ理解できない」ものごとは多くあります。
波動が下がると、この幼い、未熟であった頃の子供が登場してしまうようです。
もしかすると、成人以降の解釈から作りあげたチャイルドかもしれません。
続けて自己成長や魂の豊かさの運気を拓くワークを進めると、
Iさん「〈大人になりたくない。子供のままがいい〉いろいろなことをしなくちゃいけないから・・・と思っているところがあると思います!一方で、(大人にならないよう)自分を抑えていると感じていて、それがストレスで・・・」
パラドックスを起こすのも、未熟や幼さという部分のチャイルドの特徴です。
ワークの終盤では、2020年の自分をフューチャーペーシングすると、
Iさん「過去の母親からうけた印象から脱却していて、それも含めて、いろいろクリアになった自分です!」
としっかり内部整理がつかれたようでした。
インナーチャイルドからオトナになるポイント1
・オトナの意識で、インナーチャイルドの課題(Iさん場合、母子関係)と、今の自分の課題をサッパリ整理する。
あれはあれ、これはこれ!
(※ただし、これまでインナーチャイルドの課題を2つ以上クリアした経験があれば、かなり可能。)
10月早々から、2019年の人間模様の整理をかねて、来年のライフコーチングにいらしたYさん。
今年はだいぶ義理(ご主人側)のご両親のお世話やお付き合いで、悩んだり、学ばれたことが多かったようです。
身内や他人でも近親者には、関係が巻き込まれるほど、「問題を問題視」しやすい傾向にあります。
それだけ、無意識に、自分自身と投影しやすかったり、すでに投影している人の話を聴くことで判断が鈍ってくることもしばしばあります。
2020ライフコーチングで、〈愛情と調和〉の運気を拓くワークをしていくと、Yさんの(義理のではなく)お母様とのエピソードが出てきました。
Yさん「ふだん夫の両親のほうが近いので、母が出てきたのは意外です!でも、珍しいことに今月一緒に旅行に行くことにしています。そこで、過去のことがいろいろ癒されると思います・・・」
と、ここで、
インナーチャイルドからオトナになるポイント2
・過去や子供の頃の意識、価値観、相手に対するエピソード、感情諸々を引きずらず、今のオトナの自分が、今の相手(Yさんの場合は実母)と時間を過ごす。
これは、マインドフルネスと言ったら分かりやすいでしょうか?
いわゆる「今、ココ」にだけ意識を置く、集中するといった具合です。
慣れるまでなかなか難しく感じるかもしれませんが、たったひとつだけ「今、ココ」にいるだけのルールをゲームのように愉しんでみましょう。
「今、ココ」の究極ポイントでこそ、癒し、再生、復活などが起こります。
よく年末やお盆に実家へ帰って喧嘩になったり、疲れるという方の話を伺いますが、過去の場所で過去の人たち(実際には今のご家族ですがね)に会うと、とかく過去の不愉快なエピソードや思い込みに引きずられるようです。
このポイントはちょっと上級編ですが、本質に近い方法です。
特に、現状の生活が普通〜まぁまぁ良好な方であれば有効です。
過去の癒しのように時間や手間をかける必要がありません(現状の生活や内面の状態にストレスがあり、過去の影響を受けている最中のときは、時間や手間のプロセスを要するのが一般的です)。
インナーチャイルドといえば、十分な愛情や甘える機会を受けていなかったり、寂しさや退屈さを経験していることがあります。
愛・愛情には、過去ー未来の時間軸がないため、実際の年齢がいくつになっても、ふとしたときに愛や愛情を求めるようになります。
逆に、十分に無償の愛を受けたインナーチャイルドは、自立心や好奇心が旺盛で、不自然な寂しさや孤独を感じにくいものです。
愛や愛情の代償行為は、多くの大人たちが何かしら持っていることが多いです。
それも人らしい生き方と感じます。
先日のメルマガでご紹介した 簡単バージョン〈運氣を拓く扉〉やってみた!の体験談をお送りくださったWさん。
たぶん体験をお読みいただくと、流れはわかると思いますので、ご紹介させていただきますね。
- 運気を阻む扉は何を阻んだり、遮ってきましたか
- あなたはその扉の影響に気づいていましたか
- この扉に関係する人(自分を含む)は?
- この扉はいつからありましたか?
- 妨げているにせよ、この扉はどんな役に立っていましたか ?
- この扉を開けるには?(開けなくてもOK)
インナーチャイルドからオトナになるポイント3
インナーチャイルドを自立支援する。
ちなみに、簡単バージョン〈運氣を拓く扉〉やってみた!は先日のコラム・ブログでご紹介しております。
インナーチャイルドのワークではなく、2020年に向けてご自身の好きなテーマ(例:キャリア、恋愛、自己成長、経済の豊かさetc)について、運氣の扉を拓くワークとなっております。
というわけで、Iさん、Yさん、Wさん、本日のテーマのご体験共有ありがとうございました。
よりお知らせをお届けいたします。
<精神宇宙の世界・心理・人生・愛・人間関係・セラピー・WS情報 etc>