自分自身に対して、人生の目的や意味を問うことはありますか?
「自分には何が向いているんだろう」
「本当にやりたいことをやって生きていきたい!でも、それって何だろう」
などから入り、突き詰めていくうちに、
「そうか!人生の意味や目的がはっきりするば、自分が何をしたらいいかわかる!」
という展開などは、身近にありそうですね。
ひと昔前の「自分探し」と近しいくくりだと思います。
昨今はSNSの浸透により、自分らしく、持ち前の能力と努力を掛け合わせてうまくやっているように見える人たちをみると、自分も「そうなりたい!」と考える人は多いようです。
ふっと、人生を立ち止まるようなタイミング、つまり人生の節目のときに将来に向けて
「これから自分はどうしたらもっと充実するんだろう」
といった流れもあります。
先日の癒しフェア東京でも、
・子育てがひと段落した
・離婚をして再出発をしたら自分らしく生きられるか?!
・今の専門職からもっと貢献性の高い仕事をしたいが・・・
・特に問題はない日々だが、人生の目的ややるべきことがあるならそれを知ってやっていきたい・・・・
など、といった切り口から目的を求めるご相談が多くありました。
そんな経緯で、今回は「人生の目的」について。
探している方にはその見つけ方のヒントと、人生の目的探しの勘違いなどなどを諸々と書いていきたいと思います。
① 「人生の目的を見つけたい」と探している人に、目的は見つからない。
そもそも目的を探したいときは、日々の人生はあまり充実していません。
大きな問題やトラブルはないことが多いのですが・・・
・・・むしろ問題やトラブルの渦中のほうが、当座の目的はありますから・・・・
漫然と退屈しているとか、停滞感や錆つきを感じているのです。
だからこそモチベーションや士気を高めたく、やりがい、生きがい、ワクワクしたり、満たされるような感覚や状態を求めています。
そこに至るための、何か、を探しています。
ここに当てはまる状況の方は、まず「人生の目的を見つけたい」から「外」に出ましょう。
外に出てもすぐには見つからないかもしれません。
むしろ見つけることなどしばらく保留し、外を好きに動いてみることです。
人生を停滞させ、つまらなくさせているのは、他ならぬ自分自身です。
いえいえ、これまでは充実し、何かに専心してうまくやってきたのかもしれませんが、歳月の経過とともに、色褪せたのかもしません。
何事にも消費期限がくるものですから。
そして、そのことにも気づき始めてもいるのでしょう。
地味なようですが、「人生がつまらない」と感じたまま味気ない毎日が長期にわたると、結構怖いことになります。
平易な言葉でいうなら
「もっと楽しんだら?!」
「好きにしたらいいじゃん」
といった具合です。
しかし、ここで「でも楽しむには、○○○が×××で・・・」という返答が返ってくることが多いでしょうが、
これらを言い訳と呼びます
言い訳は、ちゃんとやることをやっていない、自分に対して怠けていたり、自分の力を出し切っていないことがわかっているときに出るものです。
エネルギーが落ちる、元気がないと、だれでも自信がなくなり、本人は言い訳だと自覚していないのですが、ついつい口に出ます。
エネルギーが湧いてくると、自分の「内」にある人生の目的に気づいていけるでしょう。
② 「人生の目的」を明らかにすることが必要だ!と思わされている。
ある種の自己啓発や昨今の風潮も手伝ってなのか、
「人生を充実して生きるには何かしなければならない」
「このままでは、将来が不安だ」(と思わされている)
「周りのほうが幸せそうで、羨ましい」
という見方の影響を受けている方が、少なくありません。
確かに、社会の中でうまく生きていくコツとして人生の目的意識はとても役立ちます。
しかし、ココから発想を広げようとすると、かえって難しくなったり、おかしくなるタイプの人もいます。
有益な説や方法も、錯覚した使い方、ちょっとした勘違いで入り込むと、むしろ混乱します。
先日のフェアでご相談されたFさんは、単刀直入に
「人生の目的を教えてください。
発端は仕事なのですが、調子が出ないまま参っています。
私の生き方とかも仕事に通じていると思うので・・・
目的というか、私はこれからどうしていったらいいのか、視てください」
とのこと。
そうそう、「人生の目的」というワードに納めていますが、要は「これからどうしたらいいの?!」と立ち止まっていらっしゃいす。
Fさんの現状に対するリーディングでは・・・
「そのままでいい」
でした。
とかく、何か問題や課題があるときは、対処方法を探そうとするよう、私たちは教育を受けている風潮があります。
しかし、それは必要のない問題を大きくしたり、問題視というトラップにもはまります。
「どうしたらいいのか?何をしたらいいのか?」という考え方(思考のパターン)を始めたら、そのことに気づいて思考パターンを止めます。
すると、自然に、動きだします。
自分が動いたり、周りが動いたり、概ね好ましいほうに流れていきます。
また、Fさんの場合は、もともと感性や感覚のアンテナが立っている方なので、自然になさっているほうが、アンテナはうまく反応します。
おそらく、これまで仕事などがお忙しく、自分本来のペースが乱れるなど、アンテナの通信状態が鈍ってしまっていたのでしょう。
それから、人生の目的そのものを、誰か人から教えてもらうことは、ほぼできない性質のものです。
目的に気づくようなヒントやアドバイスまではできたとしても。
なぜなら、人生の目的や、人生の意味などというものは、そもそも存って無いようなもの。
実体がありません。
感じ取り、実体を描き創り出す部分は、本人の人生だからです。
自分にエネルギーを集中する(元気を回復する)、ペースを取り戻す、本意に沿った言動を取るなどを日頃から心がけておくと、自動的にご自分の人生の目的のレールに乗って、あるいは目的にそった風が吹いていくほうに進めるでしょう。
念の為、
ごく稀に、啓示が降りてくる、などという人はいます。
が、啓示の源も本人の超越意識と言えますね。
③ 過去の「人生の目的」から自由になる
人生の半生や、前の時代(親御さんなど)になぞらえた人生の目的が、ある節目が訪れて、次の人生の目的へ向かうときがあります。
すっかり人生の目的を交換するとまでは行かなくても、アップデートしたり、進化させるといった具合です。
このとき、これまで主軸となっていた「人生の目的」のモデルチェンジが必要になります。
それを察して「これから何を目的にしていったら・・・」とご自分に問うことがあります。
よくあるのが、子供たちの成長ポイントです。
まだ家にいるけれど、高校生、大学生になった。
そろそろ子供を預けて働きに出たい(専業だった場合)。
仕事の開発分野が頭打ちになり、次を展開したい
などなど。
時代の加速感が増している平成〜令和では、実年齢が若いうちにも、人生の目的をアップデートすることが頻繁になるかもしれません。
このような場合は、これまでむしろ自分にとって絶対的な価値観の高い目的や、それを支える基準を見直す必要があります。
おそらく、それらが重荷、負担、苦痛、使えてない、などといった状態になっている可能性があります。
一方では、それらに固執したり、こだわりや、それを裏づけるような人間関係、実績、経験値などがあるかチェックしましょう。
そこから新しい人生の目的へ向かっても、過去の目的は地層の地盤になっているということで、見切りをつけてよいでしょう。
ということで、もともと、まとまらないテーマである(笑)「人生の目的」について3点挙げてみました。
「なんだか、わかるような、わからないような」
とか
「余計にわからなくなったよ!」
という場合は、
日々のさまざまなことに、恵まれている点、恩恵を見出す習慣でいましょう。
このあたりの意識ゾーンは、人生の目的探しの意識よりもエネルギーが高く、達観しており、明るく、拓けて見渡せます。
つまり、「人生の目的」と共に活きているときには、いろいろなことが、恵まれて恩恵に気づける意識です。先に常態から入るのです。
重複しますが、
人生の目的とやらは、探して見つけるような性質ではなく、常態のような性質なのですから。
あなた自身のパワーを高めるオンライン講座
よりお知らせをお届けいたします。
<精神宇宙の世界・心理・人生・愛・人間関係・セラピー・WS情報 etc>