「お金について、スピリチュアル的にはどう捉えたらいいのか?」
「『引き寄せの法則』や、感謝と豊かさの関係の話を聞くけど、イマイチうまく回っている実感がない」
お金について、釈然としないポイントを知りたい、というクライアントさんのお声がチラチラと届きます。
お金の働き、役割は、今後の人類意識の中で諸説変動するでしょうから、今日は、クライアントの皆さんの事例を挙げながら、いくつかご紹介したいと思います。
(現代の資本主義社会を踏まえて)
一般的に会社勤務や雇用元のある人は、その働きや能力を給与や報酬で確認します。
給与や報酬があってこそ、働きのインセンティブになるし、逆に給与や報酬がなければ、働きを正当に評価されていないことになります。
実際の現場では、多少曖昧なところはありますが、経済社会の基本ルールでは、様々な仕事やサービス、物質の対価として、お金が価値を定め、人々の生活や経済の流れをスムーズに執り行っています。
商店や生産者を営む人々など、基本的に納税する立場であれば、相応の経路をたどって報酬価値を受け取ります。
さて、このように便利なはずの慣習は、他の事象同様に、ときとして私たちの心や生き方を複雑にします。
例えば、あらゆる価値を、まずはお金や数字で測る思考のくせがついてしまったようです。
時期を問わず(しかし、景気低迷の野田内閣の頃は増えましたですね)お金や収入に関するご相談は通年トピックです。
ほぼ核心は、お金が問題ではありません(さすればご相談場所が違うはず)。
だいたい、ご本人が熱意や志を抱く対象を見失っているとき、その不安な常態を、お金や将来を想定した収入の不安に結びつける特徴があります。
時には、見過ごしていた潜在的な問題が表層化し、金銭トラブルやお金が絡んだ人間関係に発展するケースもあります。
お金は、私たちのさまざまな本質を代弁し、社会や個々人の景気を示す指標役ですね。
結婚して家庭に入るまで、金融やファイナンス系の仕事をバリバリされていたMさん。今は、ある意味とても落ち着いた暮らしをご主人の家族や子供と過ごしています。
もちろん多少の・・・時には感情的に膨れ上がるストレスもあるようです。
そういうときは、子育てがひと段落する少し前から、前職を活かして、何か仕事や活動をしたいと思っていらっしゃいます。
キャリアを経験している主婦の方は、少なからず、主婦業や子育てに専念していると、自分の働きや価値がわかりにくく、正当に評価されていないような不安を感じがちです。
早く会社や仕事のある生活に復帰して「価値」を発揮しなければ、という焦りもあるようです。
「自由に使えるお金は欲しい」とか「もっと暮らしを豊かにしたいし、将来に備えておきたいから」という言い分はあるものの、やりがいが目に見えて実感できる給与のようなカタチで確認したいようです。
贅沢と思われるかもしれませんが、経済的、物質的に恵まれた常態をご本人の努力も含め送っている奥さま方は(先週末の開運フェスタではそのようなケースが4、5人いらっしゃいました)「ソコに何かが足りない」「このままじゃいけないような気がする」とおっしゃいます。
恵まれていることに、感謝する気持ちもお持ちです。
しかし、自らがイキイキするような、生きている実感(挑戦や危うさを含め)が感じられなくなると、エネルギーが弱くなり、徐々に不安定になってきます。
もしかすると、自己の存在感や意義、やりがい、生きがいを求めるのは、生命力を備えるあらゆる生き物の本能からでしょうか。
(世代や、地域、育ってきた環境、教育文化により、個人差はあります)
音楽家として技術、実績とも積んできたIさん。これから益々活躍の場が広がっていきそうです。
年始のリーディングで金運のテーマを拝見すると、少しおかしな(笑)画像が出てきました。
Iさんは、ギャラ・つまり報酬として、黄金色に輝くエネルギーを差し出されています。
差し出す方も「お金ではないのですが、こんなものですが、こういうカタチでした渡せないのです」と申し訳なさそう・・・しかし、黄金色に輝く、豊かで非常に価値があるもののようです。
現に、Iさんにもギャラには思えていないご様子。
その画像の様子をお伝えすると、さすがに活動歴の長いIさんですから、
「以前はギャラが少ないと正直なところガッカリというか、仕方なさを感じましたが、今はそれが人のご紹介やご縁、次のお仕事へと繋がっているとわかるようになりました」と。
しかし、まだ画像の状況から判断するに、ご自覚されていないモノがありそうです。
これが、大学入試などの数学の自由回答問題なら、途中式まで部分的に正解!な感じでしょうか(笑)
この正解のヒントとして、シャーロックホームズの名言が似合うかもしれません。
「私にとって(探偵の)依頼そのものが報酬だ!」
本質の報酬を受け取っている(自覚している)なら、それに適う努めを続けるなら、やがて相応に適う他の報酬も受けとるでしょう。
・・・これ、広く言えば、バイトやパート、派遣、社員、経営者、家事手伝い、主婦、研究者、奉仕活動者・・・全て繋がります。
さて、すでにお金、蓄財というカタチが整っている場合、次に求める価値測定基準は、社会貢献や周囲に還元するサポートを求めていきます。
「誰か、人のお役に立ちたい」という志です。
お金、蓄財に限らず、すでに相応の能力や、社会的・特定の分野において評価を受け、地位や立場が安定している方々は、「何かこれから○○について貢献していきたい」というビジョンを描き始めます。
このような時は、貢献活動を通して、報酬に値する豊かさを求めています。
仕事から給与をいただくように、貢献活動から何らかの豊かさをいただくことになりますが、どちらも世の中の循環の説に叶っています。
だいたい自分のハートからやりたいこと、情熱を帯びた活動は、何かしらの自然の循環サイクルに沿っています。
昔から人が集まるところにはお金が動くと言われますが、人の動きが活発なほど、そこはエネルギーも大きく動いています。
ということは、動く=行動することで、お金やお金に匹敵するエネルギーが呼応します。
「人間生きているうちはお金が必要だが、亡くなったら、お金はいらない」と言いますもの・・・(お墓や法要などにかけるお金は、遺った家族の所望)
経済社会の中で、お金は多役をこなしています。
人々を喜ばせたり、怒らせたり、救ったり、戦い・争ったり、生み出したり、殺しの立役者であったり・・・大変売れっ子ですね。
心や魂のポイントから観察すると、ハート・心持ちが豊かな常態であるかどうかを示す役割もあるようです。
(C.ディッケンズの「クリスマス・キャロル」など、超自然現象も描かれた教訓でしょうか・・・)
「お金があれば、自由になる、豊かになる、幸せになる」
「お金が万能でないのはわかるけれど、お金は欲しい」
「お金がたくさんあると、災があるんじゃないか」
いろいろな考えがあるかと思いますが、↑いずれの捉え方も同じ常態にあります(似たり寄ったりという意味で)。
なぜなら、お金があなたの価値を与えているからです。
あなたが価値を創造し発揮するにつれて、お金が一つのわかりやすい豊かさを証明します(注:戦後お金が紙くずになった時代、バブル、インフレ、デフレなどは、価値観をシャッフルしますから、半永久的な価値の手形ではありません!)
満月にお財布をふる、金運アップ方法、お財布をきれいにする・・・・それらはお金やお財布そのものというより、使う側の心を磨く=心を清らかに豊かに高めるための方法と言えるでしょう。
願わくば心が磨かれ、高まっていくと、何よりご自分自身が価値の源泉(創造主の子としても由!宇宙ワンネス論でもOK!)ということが腑に落ちてくるでしょう
・・・とまとまりませぬが(まとめる必要もないがー)お金、豊かさについてさまざまな常識や観念がありますので、納得する、好きな、得意で、幸せ感に通ずるものを日々の人生に採用なさると良いでしょう
何かしらのヒントとして、お金や経済に対する精神意識が少し広がれば幸いです