一概に年齢層でくくれませんが・・・
今の20代後半から40代の世代のなかに、親元でずっと暮らしている方は、かなり増えています。
ここ10年・・・ひと昔前から、そのような傾向にあるでしょうね。
さて、長年の体調不良、病気、精神的な模索を続けているクライアントさんにお会いすると、親からの巣立ちのテーマを抱えているケースがとても多いのです。
体調のせいで・・・経済的に自立できないから・・・何をやりたいからわからないので・・・
一見、そのような理由で、親元のいるようなことをおっしゃいます。
でも、子ども側の心の奥には、本当は家の外に出たい、自然の欲求があります。
また、親御さんのほうも、早く自立して巣立ってほしいものの、外で苦労しては大変だと、結局引き止めています。
子どもはそんな親心を気にかけています。
そして、表向きはともかく、互いの立場の中で、心や家庭の中が悶々としています。
「巣立ち」や、親元から自立を試みるタイミングがない、あるいは見失ったようなのです
いわゆる、共依存の心理も働いています。
子どもは親元にいなければいけないと、いつの間にか思い込み、親のほうも、子どものことを思って暮らしています。
不思議と、双方とも心身が健康ではありません。
慢性症状があったり、体は元気でも心にパワーや晴れやかさがありません。
動物番組の受売りですが、動物はある時期がくると、親は凄い勢いで子どもを巣から追い立てます
特に鳥は、次の卵を産む関係なのか、成長(成人)とともに、子どもに餌をあげなくなります。
群れている動物たちも、強くなったもの(特に雄)は外に出ていきます
人には、巣から出てこそ発揮する欲求や力があります。
それを持て余して外に発揮できないと、その力が自分にまわり、おかしな症状を作ることがあります。
人間と他の動物の違いは、また古巣の訪問が可能なことでしょうか。。。