「私、黒魔術と白魔術をかけられてるんです!今さっき(おそらく呪術師、占い師、ヒーラー?に)とっていただいたんですが、ちゃんと取れてますか?」
さきほど、慌てて「確認」のご相談にみえたTさん。初めての方ですが、名前を名乗るより先にかなり必死な様子。久々、魔術がらみのケースです。
さて、「Tさんの世界」の中では、ここ2年間余り、人間関係のこじれから、ある人がTさんに対して黒魔術をかけていると信じていました。
そして、それを解いてもらうために、あるときは特定の祈祷者に1年以上信心し、教えを守り、結局思う通りにならず、また別の占い師さんや霊能関係の人を信心して、「裏切られた」・・・を繰り返してきていました。
今関わっている「その人」(鑑定士、占い師)から離れると、何か自分に呪いをかけたりしないか?と強く怖がっていました。
いわゆる「洗脳」されている状態ですが、かなりわかりやすいケースです。
Tさんは、「あなたは魔術(それも2色!)にかけられている」と聞いたことで、恐れと現実乖離がおこり、自分の意志で動けなくさせられていました。
事の発端をたどれば、Tさん自身は、自分の思い人と縁が結ばれるよう祈祷してもらったり、思い人との関係を阻む人を取り除くような祈願も頼んできていました。
待てども、なかなかTさんの思うとおりに、気持ちが通じないときに、「魔術によってあなたの思いが封印されている」といったことを告げられたようです。
魔術にかけられやすい人は、自分自身も他者や状況をコントロールしたがっています。それも、自分の努力ではなく、「得たいの知れない力」によって、叶うことを信心しています。
願うのも、ドを越すと、「呪い」になります。
そして、馮依されやすい人と似て、依存傾向がありますね。馮依のほうは、寂しさや孤独が裏にあります。
魔術系の人は、何かに恨みや憎しみを抱いている傾向があります。
端から見ると、Tさんは3m四方の部屋の中にいて、そこで魔術におののいている様子でした。
もっとも、「それが魔術だ」といえば、そうとも言えるのですが。。。
術にかかりやすい人は、ヒーリング効果も高いのですが、自分自身でやっていただかないことには、また他人の魔術にかかってしまいます。
ご自身でグラウンディングと光のワークと、簡単なNLPをやったところ、しばし「自分」に戻られたようです。
しかし、うっかりすると、またこちらに「ちょっとお聞きしたいんですが、◯◯さんは・・・」と第三者他人の様子や心の内を透視してほしいことを言ってきました。
洗脳される人って、自分から洗脳されに行くという、とてもわかりやすい(笑)
今日ばかりは、ピシャリとはね除けさせていただきました。
ちなみに、恨みつらみをはらすほうが黒い魔術なら、願い事を叶えたり救いを求めるほうは白い魔術。天使や妖精のワークも、白い魔術といえます。
魔術も呪いも、本人が意識・無意識レベルでそれを知らないと効果がない・・・ある種の自己暗示といえそうです。