「女性になりたい男性」のAさん。

以前は仕事上や家庭の中で葛藤がありましたが、最近は周囲の理解を得られるようになり、だいぶ落ち着いた様子です。

「まだ周りには言ってないのですが、最近少しづつ女性ホルモンを服用してみてるんです。ちょっと胸が大きくなったり、ということはありますが・・・」

Aさんのご相談は、いかに女性になっていくか?です。

しかし、最近は本業のお仕事上、(男性として)信頼と責任を期待され、周りからの活躍を求められている様子が伺えました。

男性上司からも好感度アップ!ちなみに、仕事がデキル男、働き盛り、頼もしい!という意味です(^^;

Aさんにとって、女性ホルモンは活力アップ、元気で華やかな印象を与えることになったようです。

「なんだか、女性になる道が遠くなってしまいました。でも、以前より悩まなくなったというか、決断が早くなっています」と苦笑していました。

Aさんには小学生のお子さんがいますが、成長とともに父親としての役割がかなり求められています。

今しばらくは、性別うんぬんというより、親、社会人、信頼される人としての活動期みたいです。


よくあるケースでは、女性がホルモンバランスを崩しているために、(外見だけでなく)考え方や心の状態が渇いてしまう(ゆとりがない)ことがしばしばあります。

自分にも他人にも厳しかったり、四角四面に考えてこだわったり。

年齢、性別をとわず、ホルモンバランスとマインドの関係は、密接のようです。

たまに、病気の治療の一環としてホルモン剤の投与を受けている方に、感情や考え方の大きな変化が見られるものです。

医学的にもあり得る副次作用なのでしょうが、あえて結びつけていないような気もします。
確実な因果関係ではないのでしょうね。