ニューヨークから日本に来て6年になるというMさん。大阪に3年、東京で3年、英語教師をしてきました。
「来年春にはアメリカに戻ろうと思っているんだけど、そのためにも気持ちをスッキリさせたくて・・・」とセラピーにみえました。
帰郷を考えたきっかけを尋ねると、「日本に居続けることが寂しくなってきたから」と。
仕事柄、終始英語で済むわけですから、6年いても日本語は覚える必要がないのと、習いはじめても続ける情熱がわかなかったそうです。
「深い話ができる人が周りにいないし。日本にいる他国の外人も、表面的な会話しかしない人たちばかりで。このまま仕事のために、日本にいて年をとっていくのは不安なんですよね」
特にMさんは、将来に対してどうなっていくのか?という不安を強く感じていました。つまり、今の生活に疲れや空しさや不安要素があるという訳ですね。
この不安はなかなかしぶとく、ハートの奥に圧迫感とともに潜んでおり、通常のワークでは簡単に対話できませんでした。
しかし、「不安」と対局にあるものと尋ねると「穏やかさ(calm)」だと答えてくれました。
穏やかなMさんの存在は、まるで美しい海辺で生活しており、東京のような活気はないものの、不安や焦燥感は感じないといいます。
そして、穏やかになると、実際に神経が弛緩しますから、自然と涙や感情が出てきます。
そのような圧迫感が抜けることにより、今度は心の奥にある希望や、現状に対する客観的な対処方法などがわかっていくのです。
「これまで、私は、不満な要素ばかり目がいくようになってたみたい。◯◯がイヤに感じたり、ネガティブなことばかりに気持ちを取られてきたのね。いつの間にか。でも、ココの穏やか(calm)のところでは、自分が「したい」という気持ちで動いているのね」
Mさんの場合、ストレスがたまると、お酒や食で満たすことになり、はたまた10年禁煙してきたタバコにも手を伸ばし始めていました。
リーディングしてみると、Mさんは、ジプシーをしていた過去世があり、現に今世も数年サイクルで環境を大きく変える半生を送っていました。
しかし、大きく移動するためには、まるでジプシーのように身軽にならなければ、スムーズに本国に戻るのは難しそう。
Mさんのケースを参考に、みなさんも環境を大きく変えるうえで、スムーズに移行するための要素をご紹介します。
①ダイエット。特に平均体重より多い方の場合、ほんの数キロでも効果がみこめます。
②不要品の整理、処分。極力コンパクトに。特にこれまでの生活で使ってきたものは御用済みの場合が多い。
③自分の体の動きをよくするための運動。体力や筋力をつける。
④既に決まっていれば、今後の拠点場所に、何度か足を運ぶ。可能であれば、ソコの人と関わりをもつ。
⑤今の生活環境で、言いたいことを言ってきていない人たちがいれば、きちんと伝える。ほとんどの場合、言われた相手に影響はなく、あなた自身が身軽になる。
⑥感情のわだかまり、後悔、罪悪感、他責などは特に氣の重量が重たいので、さっさとクリアにすること。
Mさんの場合、⑤が顕著でした。移住など生活圏が変わるケースに限らず、何十年か勤めた職場を変えるときなどにも、当てはまります。
また、春完全帰国する前に、この半年で一度アメリカに帰ることで、前向きに移動準備ができることでしょう。