8月のある日、不思議なほど病気を抱えた方々からのご相談が続きました。
ご承知のとおり、セラピー等の代替医療は、病いの治療を直接的に行なうことは法律的に禁じられています。
しかし、現実には多くの患者さん方が、補助的な治療の一環として、ヒーリングやメンタルケアを受けているものです。それは個々人の自由選択ですから、こちらは治療に直接支障ない範囲で、適宜行なっています。
Nさんとは電話越しのセッションでした。
「よく人間関係や恋愛で、相手の気持ちが知りたい、ということがありますけど、私の乳がんの気持ちがわかったら、教えてほしいんです。。。」と。
Nさんは、約1年前に乳がんが発見され、抗がん剤治療を受け始めました。しかし、その治療は辛く、免疫がどんどん落ちていくことに怖くなったそうです。
そこで、半年前から、薬はやめているとのこと。
Nさんの冒頭の質問から、カノジョ自身が、乳がんと直接対話ができるだろうと、判断しました。
というより、私などが読み取ることの正確さうんぬんより、本人が乳がんの原型とコミュニケーションを取ることが大切と感じたからです。
さっそく、電話越しに、Nさんの向かいに椅子を用意してもらいました。
Nさんに乳がんの存在を感覚的に見つけてもらうと・・・
「灰色のグレーのドーム型をした物体が胸のところにあります」
→向かいの椅子に座ってもらう。
Nさんの胸のあたりにいて快適だったのか?Nさんのことをどう思っているのか?
「『まぁ快適、(Nさんを)好きだよ』と言ってるみたいです」
Nさんのところにやってきたきっかけや原因は?
「自己否定という言葉がふっと浮かびます・・・
弟のこと・・・母が弟ができてから、私より大事にしているように感じていたことを思い出します。それから、高校時代のいじめのこと、元彼がちょっとDVっぽくてひどいことを言われたことが・・・なんとなくなんですが出てきます」
仮に、Nさんが乳がんを回復するミラクルを起こすとしたら?
「好きなことをやればいい」
具体的には?
「自分の気持ちに正直に。自分を表現することを続けること。これまでも書いてきたブログに、乳がんのことを書くこと」
Nさん自身に、どんなことを言いたがってる?
「こんな苦しい思いをしたこと、この経験を忘れないで。いろいろ病気を通して気づいたとしても、それを忘れないで、活かしていって。人からのアドバイスでも何でも、やらなければ意味がない。ちゃんと行動にうつして・・・」
Nさんがココでいう気づきやアドバイスとは、
「薬をやめて半年の間、現実逃避になるかもしれないとは思ったんですが、願望実現のワークとか自己啓発的なセミナーを受けてみたんです。そのとき、いろいろ気づいたことがあったんですが、それをちゃんと行動に起こしなさい、ということだと思います」
このあたりで、Nさんが乳がんとの対話を終えると、話の相手(グレーのドーム型物体)はカタチを変えて色が白っぽくなったそうです。
人生のなかで誰しも、何らかの方法と時期において、自分と向き合う貴重なチャンスをもらいます。
その多くは、辛かったり、苦しかったり、悲しかったり、痛かったりします。
でも、早く向き合ってあげるほど、ちゃんと応えてくれるようです。