自立していますか?
それとも、自律していますか?
漢字変換して、「自立」か「自律」か迷うことがあると思います。
ここでは、人生における「自立」「自律」について、意外に大きな意味と働きの違いをご説明しようと思います。
「自立」は文字のごとく、自ら立つ状態なので、一般的には生活能力があるという基準で仕事や経済的な自立がめやすになります。
扶養家族の立場であってもそれが家族というユニットで役割のバランスが取れていれば、十分に自立と言えるでしょう。
一方「自律」は文字のごとく、自らを律する、方向付けができる状態なので、一般的には意識的(精神的)な自律をさします。
価値観であったり、自分自身で生きる方向性、目的、どのようにして自律するかを判断する資質があげられます。
カウンセリングやコーチングに見える方々は、自立と自律が混在しているケースが多いと感じます。
仕事や収入は安定していているが、
「このままでこの先もいいのか?」
「やりがいがあまりないけれど、安定した生活を送っていて、特に悩んでいないのですが・・・何かあれば(問題や課題を知りたい)」
「以前に比べて、だいぶ問題はクリアになったのですが、まだ先にあるような気がします」
こういうセッションの入りの方は、「自律」の時期に入っています。
ちなみに、精神世界から観察しますと、身体年齢(実年齢)は絶対的ではありません。
中高年、壮年、シニアの段階で、物理的に余裕がある段階であればこそ、「自律」のテーマがやってくるようです。
また「自立」のほうも、一旦社会に出たり、結婚をした後に、突然、仕事や経済的な課題が浮上するケースもあります。
これは、別の問題が「自立」にすり替わっている場合が多いですね。
病気や諸症状により「自立」の課題に直面している場合は、ご自身にとっての肝心要(かなめ)を問うかのように、あたかも自立ができないような状況に遭遇していることが多く、根本をたどれば「自律」に至ることが多いです。
特に、一旦、精神(本質)の世界に入り込んだことがある方は(前世であれ現世であれ)自立のほうの課題は経験済みなはずです。
ここ半年を振り返ると、志麻ヒプノとしても、「自律」によって人生のパラダイムシフト(進化や変容)につながるような方が多いように感じられます。
さて、あなたはいかがでしょう?
「実は心から楽しんでいない、むしろ義務ややれなければならないからやっている」
「だいたいのことは自分で決断はできるけれど、念のため間違っていないか、正しい方向なのかを確認したい」
そんなふうにお考えになる傾向にあるなら・・・「自律!」の時期かもしれません!
上記のような入りでご相談が始まるクライアントさんも、少なくないです。
ご自身の潜在意識ではもやっ〜と何かを察していらしたり、たまに「どうなのかな」と考え悩んでも、しばらくすると気に留めなくなるような感覚です。
そう、潜在意識のやや浅いところに在る・・・吹き出物やニキビが潜伏しているような状態です(笑)
*なんとも例えようがなく
「自立」は、おおむね、親や育った状況からのひとり立ちのイメージがあるかと思います。
だいぶ時代が変わり、それも絶対ではありませんが。
同じく「自律」も、おおむね、何かからのひとり立ちのイメージです。
経営者として堅調に業績を伸ばし、今や複数の業態を持ち、家族や子供たちともよい関係で経済的にまったく豊かな生活を送っているNさん。
健康診断のように1年半に2回の頻度でいらっしゃいます。
スピの前身、The 精神世界の頃からこういうもの(つまり不可視化な世界)がお好きなわりに、セッションにいらっしゃるときは、健康上の課題です。
気になる健康上の数値があり、ダイエットは努力のわりにほとんど成果が出ません。
大変よく努力をされています。
ところで、ダイエットがうまくゆかず、しかもエネルギーや精神世界系体質(感度がいい)の人の傾向として、人間関係に伴う感情エネルギーを溜め込むという気質に起因していることがよくあります。
感情エネルギーは下っ腹(特に女性)やお腹周り(男性のメタボ)に引っ付きやすく、落ちにくいのです。
ひっつくときは磁石のように張り付きますが、外すときには、自分の自律した意志力がいります。
あるいは意志を支えるような、堅調なヘルシー習慣を要します。
そして、感情エネルギーを引きつけて溜め込む根本に気づかないと、外からだけのアプローチでは完全な改善は難しいのです。
Nさんは、大変人の面倒見がよく、男性ながら母性が強く家族思い、子供さん多い、部下思い、他人思い、付き合いでキャバクラにいけばお父さんのように慕われる柔らかいキャラです。
それが自信や魅力に通じてもいらっしゃるのですが。
さて、あらためて、Nさんをリーディングさせていただくと、ロシア人形のマトリョーシカのような構造のNさんが視えます。
中心の小さな人形は、意外に暗く、鬱々として不安そうなNさんのようです。
外側の人形にいくほど、見た目どおりの明るく恰幅のよいNさんになります。
小さな人形のNさんは、昨年他界されたお母様と繋がりがあり、ある意味、非常にお母様に精神的に守られていた存在でもあるようです。
実際には、お母様は忙しく面倒をみてもらう機会が多かったわけではないそうですが、お母様のほかにもNさんを絶対的にまもってくれた家の存在を含みます。
Nさん「その中心の人形の自分は、たぶん全く自覚ないですね」と。
「自立」が生活や経済面だとすれば、「自律」は生きる指針を自らが打ち立てていくことを促しています。
Nさんは、気づかないくらい(守護に近いかも)守られている存在から、自律して本領を発揮するタイミングが近いようです。
自分で律するのは、人生や精神論のレベルだけでなく、むしろ生活管理、ダイエット、習慣、より健康に生きるという部分で実質的に功を奏しますね。
自律をすると、人の領分と自分の領分の違いは自然とわかり、むやみやたらに人の面倒、他人の感情を引き受ける必要がなくなります。
そして、健やかな自己調整ができるようになります。
「自立」と「自律」は、人間関係や家族関係の構造から観察すると、半数以上は被ることが多いです。
経済的、生活面ではしっかり自立しているSさん。
下半期リーディングの時期になり、
「今年も、まったく出会いの兆しがなくて、そろそろ年齢的に、自分には結婚とかないんじゃないかと、諦めてきてまーす。
でも諦めたくないんですけどね〜」
精神的に自己バランスをとっていらっしゃる点で、自律も十分と感じます。
Sさんのリーディングを進めていくと、ハートセンターのリノベーション(改革や改変するようなテーマです)には、
『「家族」「結婚」「パートナー」の価値観からの自律』というメッセージが出てきました。
実際、独創的で個性的な考えを持っているSさんですが、家族に関しては、既存の一般的な価値観から外れることに、不安を抱いているようです。
「自立」は表面的にわかりやすいのですが、「自律」をしているようでしていない、だからこその生きづらさを感じているケースは意外に多いものです。
自立も自律も、その手前までは不安で頼りたいと思いがちですが、自立・自律をしたほうが、のびのび自由になり、本領が発揮できるものです。
自律をすると、自分の価値観が状況を創っていくようになります。
むしろ、こうでなければいけない、こうあるべきだ、と決め込んでいる不自由な枠がなくなり、本当に求めていることと、そうではないことの違いが自覚できるようになります。
そして、本意に沿ったことであればあるほど、実現します。
その実現に向けて相応の努力や工夫をするにせよ、無駄なエネルギーや手段を投じませんし、自分が決めた方向にむかって進んでいきます。
重複しますが「自立」も「自律」も、その前までの段階は、何かしら、誰かしらが守ってくれています。
「自律」は個人の精神論に限らず、社会や世の中の構造が、かつては価値観や生き方として守ってくれていたものの、近年は急速にその役割を果たせなくなっています。
そういうパラダイムのシフトです。
引き続き、社会や世の中や、ご先祖様やみなさんのご家族や仲間や気の合う他人は(お互いに)守って創りあげていく土台はありますが・・・・
「自分がよし!」と思ったら、相応の準備や調べをして、みずからの方向づけを以っていく、そんな自律のタイミングであると、感じます。
よりお知らせをお届けいたします。
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