2019年上半期から下半期のポイントが近づいて参りましたので、あえて警鐘的なトピックを挙げてみたいと思います。

梅雨の到来前、まだ空気が軽やかなうちに(笑)

 

セラピーの場では、クライアントさんの個人に限定した問題や悩みの根底に、その方の親御さん、育った家族におけるプログラミングやエピソードが、かなりの割合で影響することを目撃します。

プログラミングとは、生き方、価値観、性分、パターンなど。

 

しかも、ご自分の身に覚えがあり、自覚なさっていないレベルになるほど、自動プログラムになっています。

 

自覚していても、意志で変え難き問題であるのが、プログラミングの特徴です。

 

今回は、親(両親または影響する父/母)との長年の負の因果関係によって、ご自身が思うように生きることが難しくなるケースをご紹介します。

 

身を滅ぼすといっては大げさですが、慢性的な体質、病気、精神的なダメージ、未成熟な精神(自立できない)、望まない生き方を選ぶ、愛を否定する、社会的トラブル、金銭問題など、部分的に我が身を害するようなことに通じやすいものです。

 

まともに因果関係の影響を受けている方ほど、親の存在や関わり(縁)を断ち切っていることが多いのも特徴です。

そして、親の存在や関係を否定することが、必ずしも真実に基づいた判断ではないことに、お気づきではなく、誤解や認識不足である場合が多いのです。

 

しかし、すでに存在や繋がりに背を背けてしまうと、向き合う機会さえ拒むようになります。

 

そのような態度や思いが、他ならぬ自分自身に背を向けて拒んでいることにお気づきではなく、常にどこか苦しい状態の中にいます。

 

本当の意味で安心し安らいでいないことにも、気が付いていないかもしれないし、諦めています。

常に不安や不満がどこかにあり、また前向きになろうとするときは完璧主義や正しさにこだわり、ストレスを感じるでしょう。

 

人生の中でも、大きく広い道を遮断していますから、かなり不便であり、思い通りにならなくなります。

それでも、大きく広い道を通らないために、別の道を選び、工夫しながら生きています。

 

・親との間に、絶対に許しがたいエピソードがある

・親ときょうだいに対して、自分は受け入れられなかった

・父と母の間の課題を、子供として共有し辛かった

・父または母に関する、許せない話を信じている

・親から自分の存在を強く否定された(無関心を含め)

・こんな親は尊敬できない(親として認めない)

 

当時または成人してから親子で衝突し、縁を切ったり疎遠に至ることをお互いに了解しているか、

子供である側が、距離を置いて、心の中で関わりをシャットアウトしている、などに至ります。

 

案外多いのは、親もとから離れて、自分の家庭をもったり、社会生活を送るなかで、大きな障害や問題を抱えていくうちに、親や育った家族に因果関係を強く意識することです。

 

今の現状が辛くなると、原因に遡るのが思考のプロセスパターンだからです。

実際には、あらゆることが原因になるかもしれないのですがね。

 

子供側はこの時の年齢や社会経験を問わず、いつでも「子供」の位置付けで意識を持っています。

関係にこだわり、縁や関わりを断つほどに、親子の影響と、親子の因果関係のエピソードの影響を益々大きく受けていくことになります。

 

そのまま、リアルに関わる機会を失くせば、その先の人生は、否定しているはずの親子関係やエピソードによる価値観、人生観のなかで、ずっと生きていくことになります。

 

放れたいはずの親子の関係から「成長」したり「進化」する機会がないまま「子供」(この場合幼さや甘えを必要としている)でい続けます。

確かに、物理的に親との関係には関わらずとも、ほかのさまざまなところで、因果関係のストーリーを展開するでしょう。

 

嫌なこと、辛いことに感じているのは、実は直視していないままだから、ということがとても多いのです。

嫌なこと、辛いことが、嫌で辛いのではなく、そのまま抱えているから嫌な状態、辛いままであり続けてしまうのです。

 

それが時間ベースで長期化し、状況が発酵(進行)するうちに、さまざまに具現化し、本当の痛みや辛さとなっていきます。

 

 

長年呼吸器に慢性的な症状が抱えていたMさん。

母親に対する考え方を諦めから、受け入れるように変わってから、症状はすっかり穏やかになってきたそうです。

 

「最近また症状が強く出るようになってきて、何か私が誤解したり考え違いをしていることがあるんでしょうか。スッキリ整理したいです」

 

Mさんの場合は、うまく因果関係を症状の改善、緩和に使っていらっしゃる節がありますね。

 

症状が長期化、慢性化しているのであれば、ご自身を知るうえでよいバロメータと言えそうです。

 

 

「私は母親とずっとうまくやっていきたいし、そのつもりでした。

しかし、きょうだいが邪魔に入り、母親と連絡さえ取らせてもらえません」

 

これまで家の跡取りとして親交が深かったKさんにとって、不測の事態でした。

おかげで、財産や家の仕事からも不利な立場に追いやられています。

 

Kさんの場合複雑な状況にあり、このきょうだいの方の親子関係の雲行きに巻き込まれてもいますが、これによって、Kさんにとって自分の実力を活かすために、自立する、家から離れて自由に生きるきっかけを与えられているようでした。

 

 

親子の間には、さまざま課題が起こり得るでしょう。

しかし、智慧を働かせたり、意識を広げ深めていくうちに、身を傷つけたり滅ぼすどころか、かつての親子の間にみた課題は、かけがえのない恵や豊かさに通じるタネであるものです。

 

難解な課題や関係であるほと、大きな実りに至ります。

 

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