かねてより参加したかった「カーター記念黒部名水マラソン」
第36回となる5月26日(日)出走して参りました。
自分的には、令和初フルです。
時期的に5月末ですから「暑いよ」とは聞いていました。
そして、先週末は全国的にサプライズ猛暑となり、前日から30℃超えの予報。
大会3日前から、経口深層水を日中1本飲みながら、なんとなく身体をスタンバイ。
マラソンへの効果は期待せず(笑)実験という意味で、装備も検討。
(いずれもマラソングッズではありませんー笑)
大会前日のご当地巡り、「トロッコ列車で行く黒部渓谷」にはほどほど効果的でしたが・・・
マラソンにはプラセボ効果であり、23kmあたりで実験終了。
名水黒部の給水と、水かぶりが、一番効果的でした。
いよいよ前日、東京駅から黒部へ。
金沢行き北陸新幹線で「黒部宇奈月温泉」駅へ向かいます。
鉄子でなくても、つい撮りたくなります。
「はくたか」のアテンダントさんがお迎えしていますね。
ちなみに大会は当日朝の受付も可能です。
東京からせっかく黒部に行くので観光がてら、始発で出発。
北陸に向かうと、途中からトンネルが多くなり、ネットは度々途切れました。
つまり、これだけ山を掘削して北陸新幹線が開通したのですねー
2時間半で黒部宇奈月温泉駅。
ちなみに、このあたりの新幹線ホームは、ホーム扉と新幹線の車体の間が1m以上ほど確保されています。
都内の地下鉄のきわっきわなホームと段違いなゆとりです(笑)
改札を出て、外に出ると・・・おぉ立山連峰!
空気が違います。
自然に呼吸→深呼吸 身体は正直です。
すでに30℃ありますが、それほど暑くは感じません。
走らなければ、気持ちいいぞ〜
土地勘のない方は、
北陸新幹線の駅名は「黒部宇奈月温泉」駅
横断歩道を渡ると、
電鉄「新黒部」駅です。
(街灯のポールで「新」が遮られています)
新幹線の黒部宇奈月温泉駅(東口)からは当日の朝のマラソンスタート、前日受付の黒部体育館へもシャトルバスが多数出ています。
私は、新黒部から前泊する「宇奈月温泉」へ向かいました。
だいたい2両編成のようです。
うらうら〜らか〜に・・・・
朝は特急が走っており17分で到着。
宇奈月温泉駅を降りて、予め新幹線の中でプランを立てたとおり、トロッコ列車の「黒部渓谷鉄道」の乗り場へ向かいました。
だんだん、お猿さんや鹿さんのキャラクター、イラストが増えてきました。
雪が解けて、5月から11月頃まで運行のもようです。
立派な駅舎です。
1階は切符売り場、土産屋、フードスタンド、2階はレストラン。
コインロッカー、トイレ、自販機も充実。
前日まではネットから切符を予約購入できますが、当日券も少し並べば買えます。
宇奈月→欅平(けやきだいら)の終点まで、約1時間半の旅。
時間帯により、窓のあるリラックス車両や特別車両もありますが、このお天気なら窓なしの普通車両のほうが楽しそう!
ご当地を知る、味わうと、私はマラソンのパワーになる!という気がしており、黒部渓谷へ出発!
新緑の緑と紅い鉄橋の鮮やかなコントラスト。
湖面に映りますね〜
水の色が翠色で透明です。
宇奈月温泉のお湯も無色透明で弱アルカリ性単純。
絶景を撮影しまくる乗客の皆さま(笑)
富山出身の室井滋さんのアナウンスガイドが、なかなか癒されま〜す。
1時間半かなり乗りごたえがありました。
欅平駅はいくつか散策コースがあります。
工事中で入れないところもあるのと、前日にあまり足は使いたくないので、手近な名所へ。
ぐるっと見渡せば絶景
見下ろすと山伝いに翠色の滝水が流れて・・・
奥鐘橋を渡り・・・
「人喰岩」(ひとくいいわ)
見たままのネーミングだそうです。
帰路のトロッコ列車で宇奈月駅へ。
行きは、全トロッコ大はしゃぎで写真撮りまくっていた乗客
↓
帰りは、大変静かでした。往復3時間ですからね(笑)
プチ弾丸トラベルながら、トロッコに乗れたし、黒部渓谷に足を伸ばして楽しかったです!
天気によりますが、超おすすめです。
何より、すっかり東京の肩こりと疲れが抜けたので、上半身の力抜けて、明日は走りやすいはず!
(結果、本当にそうでした!)
宇奈月温泉駅に戻り・・・
駅前には「温泉噴水」湧き出る〜
贅の沢です。
↑温泉ソムリエの方、お読みください。
線路脇にも流れる〜
ホテルに荷物を預けて、数分後に出る電鉄線で、大会受付会場へ向かいました。
「電鉄黒部」駅を降りると、すぐに大会のシャトルバスが待っていました。
ちぃバス的なミニバスと、観光バスが順次出ており、前日も大会当日も大変スムーズでした。
移動にストレスが全くない素晴らしい運営はありがたいです。
もっとも電車を降りてくる人たちが見えるわけで・・・地理的にもスムーズ。
10分ほどで黒部市総合体育センターに到着。
当日受付のランナーさんが多いのか、前日はそれほど混んでいません。
大会運営の方々は、この気温予報で相当周到にご準備されたことが伺えました。
別の意味で緊張感のある大会です。
受付時にも配布されました。
また応援の方々、ボランティアさんも、暑い中大変です。
そして、前日イベントには高橋尚子さん(Qちゃん)と柏原竜二さんのトークショー!
体育館いっぱいの大人気で。
トークの中で、暑さ対策、上り坂の攻略法、スタート前のプチ体操など、とても役に立ちました。
この気温では、タイムは30分は下方修正という説がありますが、
「無理をしないこと」
「少しでも体調の異変を感じたら、立ち止まって様子を見てくださいね」
と何度もおっしゃっていました。
「上り坂がきたら、気のせいですからねー!」
という話は、本当だと思います。
イメージは得意中の得意ですから?!
それだけで、ランニングフォームが崩れず、腰が落ちませんでした。
会場をあとにし、宇奈月温泉で、ゆっくりお湯につかり、お料理をいただいて、9時就寝 zzz
翌朝は4時40分に起きて、温泉に降りていき、サクッと浸かり、出発の準備です。
ホテルの朝食時間には出てしまうと伝えたところ、ほかのランナーさんと同様、お弁当を用意してくださいました。
温泉街とあってかお部屋が贅沢な広さで、朝の山々を見ながらいなり寿司をいただきました。
しかも、カフェインレスな爽健美茶です!
(私は、カフェインは影響しないのですが、大会前はカフェイン断ちするランナーさんが多いです)
大会が地域に浸透しているおかげで、いろいろなところで配慮を感じ、ありがたいです。
ホテルから会場まで、ランナー勢は駅に向かうため、後についていけばスムーズに移動が可能。
なかなかごった返してみえますが、1階は受付、荷物置き場、2階は男性更衣スペース。
女性は、アリーナスペースが広々と用意されており、これがありがたかったです。
たっぷりゴザが敷かれ、足を伸ばしたり、日焼け止めもゆっくり塗れますから。
体育センターからスタートまでスムーズに移動。
開会式では、アメリカ元大統領ジミーカーター閣下からの応援メッセージが読まれました。
(折しも、トランプ大統領は来日中。)
そして、地元の方々が大会に対する誇りを持ち、歴史や目的をしっかり守っていらっしゃる背景を感じました。
さらに、ぐんぐんと上がる気温も感じましたね〜
ワクワク感はありつつ、ラン友さんたちの
「30℃超えじゃ(完走じゃなくても)完歩めざしてかな?」
というメッセージどおり、ちょっとドキドキでもありました。
完了をめざし、楽しむことに決めました。
今回はスマホは持たず身軽に走ります!
そして、水かぶり、シャワー、ミストを気兼ねなく浴びまくれたので大正解でした。
意外にも暑さの割にペースは落ちず、20kmあたりまで、快速。
周りのランナーさんたちの足並みと合っていたのか、それほど暑さのダメージは感じません。
っていうのは、ひとえに、2kmごとに給水所が設けてあり、冷たい美味しい黒部の水を飲めたからです。
6kmからは、飲みながら、首から、肩から水をかけ、アームカバーをしていたので、しゃぶしゃぶに水で濡らしました。
それでも、2km走ると、水分は乾いてしまいます。
普通はタイムをトレースするといいますが、「次の給水所」までトレース、と目的が変わっていきました。
前半から、地元の方々が私設で、シャワーの水や、ホースから冷水を用意して・・・
わざわざ、おうちのお水を引っ張ってきて、黒部マダムや富山ダンディの方々が、熱烈に水をかけてくださりました。
小さな子供たちも、水かけのお手伝いをしていて、
大きな青いポリバケツから、大きな柄杓で、冷え冷えの黒部の水を何度も頭からかけてもらいました。
もうこれは、水浴び大会ですね〜
沿道の地元の方々、ときどき療養市設の高齢者の方々、汗をかきながら元気な掛け声で給食・給水・安全誘導をされていたボランディアの方々・・・みなさんとても暑かったと思います。
コースの道は前半ずーと上りで、21kmあたりからずーとなだらかな下りです。
それほどの高低差は感じませんでした。
涼しげな立山連峰を眺めている時間はレースの半分近くあったかと思います。
おかげで、かなり、メンタルがもちましたね。
戻りますが9kmあたりで、和菓子屋さんの昌栄堂さんがうぐいすきな粉の小さなお団子を配っておられ、これがひんやりして美味かったですね。
プチトマトやオレンジは、ちゃんと氷で冷やされており、終盤の冷やしラーメン(ミニ紙コップに入っている)や、ソフトクリームも印象的でした。
24kmあたりで、Qちゃんがひとりひとりハイタッチで応援してくれて、後半に繋がり・・・・
植えてまもない青田を両脇に眺め・・・
富山湾の景色をほとんど無意識で眺め・・・・
ゴールまで5km手前あたりで、ゲストランナーの野尻あずささんがしばらく伴走してくださり(ゴール後にまたお会いし、お礼を言って、握手していただけたのは嬉しかったですね)・・・
ラスト1km切ったところでも、地元の黒部キッズがぬかりなく応援してくれました。
終わってみたら、黒部に走りに来れて本当によかったと感じさせてくれる大会です。
完走メダル。
珍しくメダルフォルダーもくださり、リボンから取り外せるタイプですね。
応援に来ている家族や地元の方々は、水遊びに移行。
ランナーたちは、引換券で名産「ますの寿司」と
名水カニ汁
さらに、
名水だんご
をいただけます!
広場ではほかにもご当地名物の飲食が盛んでした。
私は、再び宇奈月温泉に戻り、ひと風呂浸かってさっぱりしたく。
大会運営バスが10分ごとに出ており、すぐに乗れました。
温泉街入り口の「ゆめどころ宇奈月」へ。
大会で温泉券を特別に販売しています。
さっぱりしたところで、帰路へ。
北陸新幹線は(東海と比べると本数少なく)1時間に1本ペース。
大会の影響なのか指定もグリーン車もいっぱい。
絶口実で、グランクラス を利用。
んー、シートがご立派ですね。
さすれば、ふかふか仮眠をしながら
もちろん、オーディオセラピーでヒーリング(ここでもか?ー笑)
実はガーミン時計をチェックすると、最大心拍がインターバルの練習より高い数値になっており、
また走後、深呼吸をしようとすると思い切り吸い込めない感覚があったのです。
アテンダントさんがいらっしゃり
軽食サービスがついていました。
ちょうど前週に【パラダイムシフト】オンラインプログラムの受講生さんたちと「リミティングビリーフ」のワークをやったところでしたので、今回の大会は、自分のリミットを越えるコツを実践することができました。
名水黒部の地で同じ目的で繋がり、ひとりひとりの力や思いによって実現していることへの気づき、大会への感謝、志の広がりを共感するところに、リミットを越えるポイントがあると感じました。(暑さも超えた!?)
もちろん、日頃あってのことですが。
これほどにも「完走できたおかげ」を感じる大会はありません。
ありがとう〜黒部名水マラソン また帰ってきまーす!