「これは価値があり、あれはどうでもいいこと!」
と、明からさまに言わないまでも、そう考えることはあると思います。
ご自分のなかで優先順位をもって過ごしていらっしゃるなら、むしろ自然な習慣かもしれません。
ある人には高価値なものも、他の人とっては気にも留めないものはたくさんあります。
さて、あらゆるモノに価値があり、その価値を選ぶことができるなら、自分自身に価値を持っているからです。
自分で価値を選べないときは、自分の価値を自覚していないときや、何かで混乱や葛藤があるようです。
あのときは極めて高い価値に思えたに、素に戻ったら
「なんでこんなものに?!」
と我にかえるときは、一時的に自分の基準価値を誤ったのかもしれません。
ところで、
タイムトラベルセラピー®は、ご本人の望む現実に対して、制限、制約など、阻んでいる観念やパターンを見つけ、それらを外したり、他に転換する作用があります。
制限や制約は、それなりに必要な役割を果たしてきたものです。
ですから、それらがなくなったときには、ほかの状況ももれなく影響を受ける可能性があります。
今期は、タイムトラベルセラピー®の中で「パラダイムシフト」を行なっています。
「もう、そこそこ、ここいらで変えたいです。変えます!」
と、本気モードでセッションにいらしたSさん。
シフトするテーマは、仕事と昨年から始めたサイドビジネスについて・・・
「もっと大きく、大胆に羽ばたきたいんです。というと大げさなんですが、何かいつも飛び込めない、やると決めながら及び腰なんですよ」
とのこと。
壁なのか、ブレーキなのか、阻んでいる感覚をお持ちのようです。
ところで、パラダイムを変えると、これまで阻んでいたものが土台になったり、まったく影響を受けずに気にならない、という特徴があります。
早速、Sさんには体験に入っていただき・・・
現状の障害になっていたようなものをパラダイムを変えて観察してもらいました。
すると、突然、
「どうでもいいこと」
と、ひとこと呟かれました。
「具体的にどのようなことが、どうでもいいことですか?」とさらに尋ねると、
「いつも、これは今ここで改めて自覚したけど、常々、それほど大事でないことを、さもやる事だ、仕事だと、どうしたわけか思い込んでいるというか・・・習慣になってやっているんですね。
よく考えずに、はい、次はこれをやって、そしてあれをやって、と。
一方でいつも頭では、もっと大きなこと、大事なことをやりたいと考えている。。。日常の仕事は結局なんやかんやに流されて、しっかり考えていない。。。
言い訳じゃなく言い分だと思っていたことが、パラダイムを変えると隠れ蓑(かくれみの)だとわかります。。。」
Sさんの旧いパラダイムでは、肝心の現実を直視していないところで生きてこられたようです。
この旧いパラダイムでは、肝心な目的よりも、何をやったか、どういうふうにやったのかのほうに価値があり、本質より表面的なところでジャッジをしがちです。
そもそも、どうでもよいこと(あまり価値がない)というのは主観的です。
そして、世の中の価値は、流動的で不確定です。
自然界における価値は、あらゆるモノに存在の価値が在りますが、あくまで人間の認識がそう観ているのかもしれません。
ちなみに、自然界の存在として(つまり人・人類として)個性、ユニークさを表していくと、今、価値を感じることに愉しく勤しんでいけるようです。
パラダイムシフト