好転反応とは、一般的には東洋医学の治療のプロセスで起こりやすい反応のことです。

回復や治療のために行った施術や治療の後に、一時的に起こる反応ですが、一見するとよろしくないような身体反応が出るわけです。

反応は個人差があり、さまざまですが、概ねほどなくその反応は収まり、好転していきます。

 

内面や心理的な部分に働きかけるセラピー、いわゆる潜在意識に働きかけるようなセッションでも、たまに好転反応を起こすクライアントがいらっしゃいます。

とかく、セッションで気が晴れてスッキリし、ご自身の目標やあり方がクリアになった直後に、この好転反応が起こります。

 

 

いくつか代表的なパターンがあります。

 

たとえば、自分自身が突発的な感情や行動を起こしてしまい、理性で抑えられない(これまでならコントロールができたのに)ことをしてしまった。

特に怒りの感情を抑えている場合に起こりやすいです。

ご本人は、悲しみや憤りだと思っていた感情が、実は怒りであった場合が多いようです。

 

夫や同居の身内に対してずっと受け身に生きてきたことを自覚し、「これからもっとのびのび明るく生きていきます!」と、ヒプノセラピーのセッション後は明るくお帰りになったNさん。

 

しかし、その日の晩、ひょんなことで・・・

「夫にすごい言葉をぶちまけてしまったんです!自分でもそんなことを発するなんて信じられません」

と、少し自暴自棄になられていました。

 

好転反応に向き合った相手の方は(この場合ご主人)それほどダメージがなく、一大事に捉えていないのが特徴です。

 

「確かに、夫はいつもどおり話してきますし、私が怒鳴った(つもりの)ことは、何も触れてきません」

これまで抑えていた感情や思いのほうが、Nさんやご主人にとってネガティブな側面を発していたことでしょう。

 

 

ヒプノセラピーのような潜在意識に働きかえるワークでは、抑えているものが大きいほど、好転反応も大きく現れやすいのですが、これもご本人のキャパシティの範囲内ですから、ご安心ください。

 

透視リーディングのセッションでは、クライアントさんはお話(情報)を聴いて書き留めているような行為にみえますが、実際にはエネルギー(氣)が動きます。

体感や感情の変化を感じる、わりと敏感、繊細な方は少なくありません。

 

リーディングの情報をもとに、ご自分のあり方を明確にしてこれから過ごしていこう!と思っていたところ、問題やトラブルが発生することがあります

ご自身のことであれば楽観視できるものの、お子さんのことになるとつい心配になってしまうSさん。

 

Sさんは、これから自分のレベルを上げてやっていこうと決めていたところ、

「今日、息子が学校の友だちから問題を起こされて・・・私なりに言い聞かせたつもりですが・・」

事の真意として、なぜこんなことが起こったのか、ご心配な様子でした。

これも、好転反応と呼んでよい現象でしょう。

さっそくレッスンのようなもので、Sさん自身がこのことをどう捉えるか、どう意味づけするのか、あるいは問題やトラブルを超越した別の見方や感じ方を試してみる機会でもあるようです。

 

ハッピーライフコーチングで、抜本的なご自身のあり方を変容するワークをこなしたIさん。

NLPを用いるコーチングでは、ヒプノやタイムトラベルセラピーのように目を閉じずに体験したり、身体を動かすので、潜在意識に切り替わった自覚はないものの、体験・体感・気づきは、かなり深いレベルから起こるものです。

 

Iさんは、セッション中にもたびたび体験した内容をメモるときには、数秒で「なんでしたっけ?!」と記憶レベルで忘れそうになりました。

ご自身のスタンスだけでなく、周りの人間関係、他人から自分に向けられることに左右されないお気持ちがしっかりしてきました。

 

ところが、このようなタイミングを見計らったように、身近なご家族からご連絡あり、話の流れで、つい言葉を荒げてしまったそうです。

そのご連絡があった頃は、これまでの内側意識を整理し調整していた頃でしょう。

これも現実レベルでは好転反応ですから、お相手の方に対しても問題はありません。

でも、Iさんは、先のNさん同様、少しの間、自己嫌悪なり、気分がネガティブになるかもしれませんね。

 

このような好転反応は、とかくホンネ、気持ち、感情、ことの事実は、黙っているならバレないだろう、という価値観から起こります。

物質的な世界の影響を強く受けていると、それはごもっともですが、氣の世界からすれば物理的に隠しようがないことです。

 

 

ようやく相続問題が片付き、これから平穏な生活を送り、疲れきった体調を整えようと思った矢先に、相続問題のキーパーソンから、「いまさら!」といえる文句を言われて、ガックリしてしまったKさん。

憤慨もあり、また慌ててもいらっしゃることが電話カウンセリングのお声から伺えました。

 

「もう、これは一体なんなんでしょう!これまでも身体が動かないくらいしんどくても、なんとか協力してやってきたのに、今回のことでもう縁を切ろうと思います!」

しかも、Kさんは、相続問題が収まり今後の生活をきちんと過ごしていけるよう、連休には、家族で家の中をスッキリ!!と断捨離なさった直後でした。

 

少しお話が和んできた頃、

「家もスッキリと片付けたから、今度は身内の関係をスッキリと縁を切れってことかと、さっきお電話のする前に子供たちと話してたんですよ(苦笑)」

 

少し、整理や調整の流れを実感なさったようです。

 

好転反応は、身体であれ、内面や意識であれ、関係性であれ・・・健やかに機能している証拠ですね。

 

秋のハピネス☆ライフコーチングwith断捨離