短時間の透視カウンセリングやリーディングのセッションでは、ご相談者さんは
「自分ではわからないことを透視をしてもらい、知りたい」
「リーディングで状況や可能性を読んでもらいたい」
という切り出しの方が多いです。
もちろん、ご自身の判断材料にされるのですが、天気予報や占いのように予見してもらいたい、というある種の楽しさ、面白さもあります。
他力のようですが、このようなセッションはコミュニケーションや”刺激”のような役割もあると、私は思っています。
先日のイベント、癒しフェアなどは、個人セッションと比較するとゆっくりお客様のお話を伺うことなく、ほぼ一方的に、潜在的に必要な可能性や情報をお伝えしながら、エネルギー(おもには気分や感情、エピソードなど)を動かします。
会場全体の雰囲気のおかげもあり、ほどなく、気分や行動が変わる働きがあります。
短時間のセッションにお越しの方は、こちらが一方的にお伝えするので「お客様」なのですが、コミュニケーションが十分とれる場合は「クライアント」となります。
きっかけとして、
「◯◯はどうなりますか?」
「◯◯◯で困っています。どうしたらよいでしょう(ヒントや答えを求めている」
「漠然とモヤっとして、悩んでいるのか、問題があるかよくわからないのですが(課題を知りたい」
というきっかけでスタートします。
いつの間にか15年来となるクライアントのMさん。
近年、仕事はとてもうまくいき、そろそろプライベートを充実したい、新しいパートナーができるかしら、と15分のセッションにお立ち寄りされました。
概ねこの先順調であり、Mさん自身も少し掘ったあたりの無意識で「きっと大丈夫!」とおわかりです。
しかし、こちらから透視で拝見すると、一番の要は、仕事やパートナーなどの将来がうまくゆくかどうかより、Mさん自身が、ご自身でどうなるか「わかる!」こと、「わかる!」ように意図や内在するパワーをお使いになること、のほうが相当大切であるように感じました。
「わかる!」の延長上には・・・・
結局、それって自分が決めているのよね!
という、明確さが伴ってきます。
その違いには、確かにいくつかのパワーが関係しています。
パワーが弱いと、わからなかったり、わかっていることを否定し疑ったり、わかるに至る部分で葛藤や否定的な過去のエピソードや外からの情報に流されてしまいます。
クリアであること、意図をもって決めて、それを具現化(現実化)するに、練習や修行!もありますが、多くの方が思うほど不可思議なものではありません。
一番シンプルな方法とプロセスは、さまざまな実体験をして、それらを望むような糧にすることです。
実体験を重ねると、失敗や成功などの二元論的な解釈や理解は越えていきます。
「わかる!」にも、当然レベルはありますが、わかる!が増えるほど、具現化する力が強くなります。
「わかる!」に通じる内なる力(可能性を引き出す力)で主な5つは、意志、勇気、共感、寛容、愛 でしょう。
これらは、思いや願いと相反する状況においても、普遍的におおいなる力を発揮するものです。
スピリチュアルブームが安定期に入り、多くの方が「誰しもサイキックなどの視える・わかる能力はある」ということが通説になりつつあります。
「視える」「わかる」ことばかり強調されると、インスタント的な能力におさまってしまう場合は少なくないのですが(苦笑)
情報社会や知識集積のニュアンスでわかったつもりであることと、体験や実感によるわかるの違いは、比較できません。
リアルに体験、体感したことは、それがネガティブなものから入ったとしても、やがて自信や確認につながっていきます。
サイキック講座のクラスで、プライベートや少人数で受講する生徒さんたちは、勉強や実習はスピリチュアルな内容であっても、結果的に行動力が増したり、停滞や止まっていた人生を動かし始めていきます。
霊的な世界は外側からは鎮かなようで、エネルギーは活発にアクティブなものです。
なお、王道のサイキック的な方法は、わからないときは、わかろうとせず、そのまま、あるがまま観察するにとどめ・・・と、自然に導かれるでしょう。
安心して放っておくと、だんだん状況はほぐれていきます。