個人的には、本物とインスタントがうまく融合している世の中であるように感じます。

時代の流れは面白く、ホンモノに対する価値が尊ばれるときもあれば、「手軽で簡単に本物と違いなく見えるならば」とインスタントが普及したりします。

 

インスタントの概念は、「インスタント食品」が開発され始めた1950年代。

Wikipediaによれば、レトルトパッケージの原型である金属製容器の製法は1810年頃に誕生したようです。

 

もはや「インスタント食品」「インスタントラーメン」など、昭和の言葉に感じるほど、あらゆる食品のプロセスが簡略化された状態で手に入ります。

 

同時に、技術や芸術アーツ、教育、ファッション、娯楽、コミュニケーションなどなど、さまざまな分野が手軽に本物に近い体験ができるようになりました。

しかし、ある程度一般的な五感の感覚をお持ちの方は、本物とインスタント(偽モノとは言わないまでも)の違いはおわかりだと思います。

 

わかったうえで、本物を選ぶこともあれば、用途や状況にあわせてインスタントなものを手軽に選ぶことでしょう。

ただ、ホンモノだと信じてインスタントなものと関わり続けると、やはり自分のホンモノの感覚は鈍くなり、わからなくなっていくでしょう。

 

ホンモノを感じるところは、ホンモノの自分(自己)だからです。

 

また、インスタントの中にはホンモノと似つかわしくするために、本物とは全く違う異物を混入していることが常です。

 

ちなみに、インスタントにも極みの技があり、ホンモノのクオリティのインスタントが稀にあります。

 

さてさて、インスタントというと食品のイメージが強いでしょうが、今やあらゆるところに浸透しているインスタントは、スピリチュアルも然りです(笑)

 

今夏の癒しのイベントで、ミニ透視セッションをお受けになったAさん。

イベントではあるある傾向のご相談ですが、

 

「ここ最近、私は直感能力が強いと言われることがありまして、本当なのかなと半信半疑ですが、そういう(スピリチュアルの)集まりに誘われて参加すると、あなたは向いているからこの道に進んだほうがいいとアドバイスされるんです。

特にこれまで自分に特別なものはないと思ってきたし、あるかわからないんですが、もしそういう能力みたいなものが私にあるなら、参加してやってみたいんですが・・・・

やってもいいんでしょうか?」

 

Aさん自身、漠然とした不確かな希望や期待と自己確認をなんとかまとめて、お聞きになっているようでした。

この手のご相談は、ケースバイケースで(私の透視の見立て上ですが)

 

「そうそう、そのとおり!こうこうしかじかでやってみる価値がある」などと、可能性を視てとれることもあれば、

 

・・・なにか胡散臭いエネルギーや、ご本人の証言と、状況とのギャップを感じることがあります。

 

もっとも、どう感じるか何を選択するかは、ご本人の自由意志を尊重する前提です。

が、客観的な情報をお伝えすることで、ご本人にとってわかりやすくなるのが目的です。

 

Aさんのケースの場合、お誘いをしてくる方々は自分たちがとても楽しんでおり、仲間を増やしていきたいという思いがお強いようでした。

暇や退屈を感じるような時間を、和気あいあいと過ごしたい、そしてどんどん一緒に活動を広げて楽しくやりましょう!というニュアンスです。

 

それもある種のスピリチュアル活動かもしれません。

その場において、自分自身に向き合うきっかけになる人もいるでしょう。

 

さて、Aさんが「やってもいいのか?」というご質問については、このお誘いがインスタントのスピリチュアルであることを承知しているかどうかが決め手になるようです。

 

Aさん「本物かどうかというのは、どうやったらわかるんでしょうか?」

 

あらゆることに通じているものですが、インスタント、ニセモノ、模倣品しか知らない人・知らないときには、わからないです。

しかし、直感のアンテナが働いていれば、なんとなく?!というサインはあるでしょう。

ホンモノを知っている人が、本物とわかります。

 (本物と全くわからないインスタントや模倣品があり、それはその道のホンモノですー笑)

 

すべてあらゆる物事の本物を知るのはたぶん無理ですが、ホンモノ、リアルな体験、実感のある人は、その応用が働きます。

安易にインスタントや偽物との関わりを続けてしまうと、鈍くなってしまいます。

 

インスタントはインスタトの良さや目的を意識して活用すると有益です。

 

慢性的にホンモノと離れた生き方を続けていると、だんだん自分の感覚がわからなくなり、自己価値や他者に対するリスペクトも連動して下がってくるようです。

 

先のAさんにとって、そのお誘いは、ご本人が期待しているホンモノのスピリチュアルではないものの、そのお誘いに参加したり、そのほかさまざまな社交的な経験に参加することが、ホンモノのスピリチュアルに繋がっていくようでした。

 

ぶっちゃけ

スピリチュアル、自己成長、ヒーリング、瞑想・・・これらは日常のあらゆる場、機会、関わりに存在しています。

 

 

ニコ関連して、そういえば・・・

こちらのサイキック講座の目指すところ、

 

あらゆるところ(物理的でないのですが)に存在する、これまで視えたり感じなかったであろう不確かなことが確かになると、ご自身のホンモノな部分が広がっていくきっかけになります。

それもひとつの大切なきっかけなのだとということは、受講生の方々のその後から、私自身が教えていただいた理解です。

 

それが腑に落ちた頃には、「自分のために(エゴを超えた部分で)」「今の私に必要だから」ということで、今年はプライベートクラスを受けられる方が多いです。