「変わりたいのに変われない」
「こうしたいと思っているのに、思いどおりにいかない」
ご相談の中でも、思考を「悩みのパターン」で使っている方に”あるある”な切り口です。
常々、変わらなければ!と思っているのに、ご本人には相応の諸事情あり、結局自分は変われていないことに嘆いたり、落ち込んでしまうようです。
さすがに、個人セッションにいらっしゃるには、ちょっと勿体ないエネルギーの使い方ですので、直接ご相談を伺うことはめっきり減りました。
しかし、お電話であったり、手軽なイベントでのご相談では聞こえてくるテーマです。
さまざまな見立てはありますが、このような状況に対して、ひとつ顕著なのことご紹介したいと思います。
なぜなら、みなさんがお友達や知人、家族や身内からこのような相談や話を聞くことがあるかもしれないし、ご自分がそうであるかもしれないからです。
特に対価に匹敵するやりとりがないなら(笑)このようなご相談を聞いたら、親身にかわす(つまりスルー)するのが賢明です。
「変わりたいのに、変われない」というときは、変わろうとしない理由をご本人は知っています。
「こうしたいと思っているのに、思いどおりにいかない」という人は、思いどおりにしていない理由を知っています。
自覚していない、無意識レベルにおける「知っている」もありません。
「これが無理だから」「これが原因だから」と言葉で言うかもしれませんが、それは大義名分であることがほとんどです。
もし、ご本人もわからないとすれば、それについて何かにこだわっていたり、難しく考えていたり、さまざまな通説を信じすぎている等により、核心を複雑にしているからです。
ケースバイケースのエピソードは複雑にみえますが、代表的な「対処方法の本質」はひとつ。
対処方法はいろいろありますが、本質はひとつです。
自分以外の、あれやこれや、あの人、この人、あの出来事、その経験、その他あまたのエピソードに関心を向けすぎています。
また、こうすべきである、こうしなれければならない、もっともらしい因果関係やプロセスが多数介在しています。
ですから、さらにこちらが(一般のお付き合い関係で)相談にのったり、アドバイスをすると、さらにご本人の意識や行動が分散してしまうのです。
スルーしておいてあげることが、自立という形で、ご本人自身に集中する流れになります。
「変わりたいのに変われない」
「こうしたいと思っているのに、思いどおりにいかない」
という言い方のほとんどは、長い間、自分に注力する機会がおろそかになっており、周りのために働いてきたり、自分自身より周囲の何かや誰かを優先することが何よりも大事であると信じてきました。
自分を優先するのは、わがままであると教えられてきたのかもしれません。
わがままとは、他人に迷惑をかけることですが、自分を優先してもわがままになりません。
自分を優先する、注力するとは、自分が眠くなったら寝る、トイレに行きたくなったら行く、というレベルに等しい質のことです。
透視やリーディングでご自身のことを確認にいらっしゃるクライアントさんの多くは、ご自分で問題や悩みの答えや構造を知っています。
ただ、ほとんど無意識レベルなのですが。
そして、そんなみなさんが意識的に「自分でわかる」ようであるとき、自らが変化したければ変わるし、思うとおりにしたいならそのように具現化できます。
本当はわかっていることをわからなくさせているのは、上記のように、難しくしているにすぎないこだわりや理屈などが多すぎるためです。
幸い、この先近いうちに、ご自分でわかる人が増えていく、意識の時代に移行していくでしょう。