「恐れ」のテーマは、なかなか奥深い教科書です。
マインドにある恐れは、自己防衛スイッチや自動制御のような、ポジティブな働きと捉えて良い役割に見えます。
しかし、それは本当に防衛的であるか、制御に値するかは?不確かなものです。
つまり、防衛、制御域を超えても、さして問題なく、むしろ能力のキャパシティを狭めているのかもしれないからです。
そんな「恐れ」ですが、いろいろ顔を持っており、私たちの人生の様々を演出します。
今日は、周りにも厄介な「恐れ」を紹介します。
ご家族、身内についてのご相談が多いTさん。
「義理の父が癌だということを、義弟が最近まで知らせて来ず、ひょんなことから知ることになりました。
普段一緒に暮らしていないだけに、義父の末期の状態にできるだけのことはしてあげたいと考えています。
でも、(義理の)弟が身内の実権を握っていて、何かをしようとすると迷惑そうなんです。
しかも、今のうちから財産や義父の周辺のことを、あれこれ仕切り出して、きょうだいともケンカになり・・・」
義理の関係とはいえ、他の身内の方々からはこの状況を聞いて欲しいかのように、Tさんに連絡が入ってきます。
さて、義弟さんを拝見すると・・・
見かけや言動とは裏腹に、大変な怖がりさんであるようです。
多くの方もそうでしょうが・・・
とりわけ「癌」という病に対して、まして父親がガンを患っていることに、相当のショックを受けたようです。
当初、その恐れからくる思考はパニックに近い状態になり、ご本人にとって恐れを回避すべく身を守るような言動が、周りと大きくかけ離れ理不尽な態度となったようです。
人間関係をおかしくしていました。
もちろん、この方は、このような恐れ体験は今回が初めてではなく、過去にも職場や人間関係で、周りから不可解に思われる行動があったようです。
放っておくに放っておけない家族や身内の場合は、または少し離れた立場にいて、芯に恐れがない人が、核心に触れたことを伝えると、事態の風向きが変わるものです。
ただし、相手を否定するものではなく、状況に対しての正論や正直な意見を発すると良いでしょう。
Tさんに、少なからずその役割が任されているようでした。
年末にコーチングメニューである「人生の車輪」というワークを受けにいらしたNさん。
「人生の車輪」では、人生の8項目を、馬車の車輪のように8分割してライフスタイルなどを見直していきます。
過去にどんな生き方をしてきたのか?将来はどんな生き方をしたいのか?を車輪に見立てて図を描いたり、また潜在意識下のイメージでも観察します。
Nさんは、過去の人生の車輪ほど、小さく歪な形をしていました。
その車輪が小さいのは「制限や圧迫」を、車輪が歪なのは「失敗や後悔に対する恐れ」を象徴していました。
Nさん「当時は家も職場も狭くて窮屈なところでしたよ。今度こそうまくいく!と思ってやっても、ことごとく失敗してよく怒られました」と。
また「恐れ」は感染系のエネルギーですから、影響を受けやすい事態のときや、係わりを持つことが自由であるなら、あなた自身は明るく、愛やユーモアのある状態でいましょう。
「恐れ」を恐れたり、否定すると、同調します。
~秋分の週末ワークショップ~
2017年9月24日(日)
13:00~17:00
ご参加お申込み受付中!