昨晩のSさんの電話カウンセリングは、入り口から意外な方向へ進み、出口へ抜けました。
ご相談のきっかけとなった悩みが、意外なところに盲点があり、相応の落とし所があって解決の糸口がわかる、といった具合です。
今朝になって、Sさんからご質問が届きました!
「お伺いし忘れてしまったので、お答えできる範囲内で・・・
今の私がマッサージや旅行以外にも、何か具体的なことで
考えが変わるきっかけになりそうなことはありますでしょうか。
まずは固く考えず、今までしたことないことをしてみたりしながら後に変えていくきっかけになったらいいな、、と
思っています・・・」
Sさんと同じようなご質問は、他のクライアントさんからもしばしば挙がります。
現状や、煮詰まった状況から変わればいいことはハッキリわかった。
ある程度、どんな風に変わればいいかもわかった。
で、どうやったら変われるのか?
変わるために、何かヒントやアドバイス、効果的なことがあれば知りたい。
・・・などなど。
前出の「マッサージや旅行」は、蓄積した疲労や感情を伴うエピソードが体を堅くしているとき、ほぐすことでエネルギーが流れ、意識や心が動き始める(血行、血流、代謝も良くなる)という理由から、カウンセリング中にお伝えしたヒントです。
何をしたら?
あるいは、不具合なものを何かやめたら?
それらのご質問に対して、比較的自分を見つめること(内観)が初期の段階である場合には、きっかけとして出てくる情報をお伝えします。
それらのきっかけから、次へ動けるようになることが多いからです。
しかし、ある程度、内観する意識に慣れ、行動的でちゃんと実践するタイプのクライアントさんには、「何をしたら?」の問いはだんだん陳腐化していきます。
そもそも「何をしたら?」「何をやらなかったら?」が核心ではないからです。
例えば、
「引越ししたら運気が良くなったら」
「久しぶりにバッサリ髪を切ったら、行動的になった」
などと、日常会話で言います。
しかし、運気が変わったから引越しをしたり、行動したくなってきたからバッサリ髪を切った可能性の方が高いのです(先ずは気・気配の方から発動しますので)。
上記の日常会話は、とかく私たちが物質的なモノの捉え方に慣れ、外側の現象の方が本質や自分の自由意志よりも強いパワーを持っていると信じてしまっているからですね。
「本当の目的」と、枝葉である「手段」を勘違いすることにも慣れてしまっています。
また外側から提供される情報、知識、サービス、商品は、なるべく魅力的で有益な「枝葉」を提供してくれてはいますが、それらは「本来の自分の目的」ではなく、「手段」という枝葉であることを忘れさせるほどです。
なるべくわかりやすい事例を・・・
夏間近なので、ダイエットにしましょう!
「○○kg やせて、スリムでキレイになりたい」
これは、「手段」の方です。
この手段は、テレビでもネットでも、たくさんの情報や商品サービスがあふれていますね。
すっかりおなじみな「結果にコミット」のラ○ザ○プさんのコンセプトは、「手段」の中での結果です。
夏の夏期講習、受験勉強のために塾が提供するのも、「合格」という結果に対する「手段」です。
「手段」は時期や状況によって、確かに重要です。
しかし、核心やキモではございません!
次に、前出のダイエットでの「本来の自己の目的=本質」は、
例えば、
「体が軽く、健康でイキイキ、ニコニコ、楽しく過ごす」
ということだったりします。
比較的、小学生の作文レベルで書く、ざっくりした願望や目標が本質的な目的です。
本質は、シンプルでわかりやすいのです。
塾、夏期講習を受けて合格をする「手段」に対しては、
例えば、
「勉強(わかること)が楽しくなる!」「(合格して)自信がつく!」
などでは、ないでしょうか?
この本質の自己の目的は、自分で決めること、自分にしかわかり得ないこと。
そして、これが定まると、自主的にやります・・・ダイエットでも勉強でも・・・・
さらにリバウンドや怠けることはありません。
ちなみに「手段」を「本質の自己の目的」と勘違いすると、
- 3日坊主(途中で放棄する)
- やればいいのはわかっているが、先延ばしにする
- 何かのせいにして、言い訳をする
- 実行できないことを、正当化する
- 続けてもだんだんつまらなくなったり、苦しくなる
・・・などの作用が現れます(笑)
学校に通う子供、生徒の頃には、目的は分からず、やらされてる感満タンで「手段」に取り組みますし、それも当時の時代背景や社会の価値観からすると、必要な鍛錬や躾だったものです。
それらが下敷にあっての、今、オトナになったとき、少なくとも自由意志で生きることがある程度許される平和な時代に生きるなら、逆に「本来の自己の目的」を持たないと、周りに流されて生きることになるでしょう。
「変わりたい」とおっしゃるクライアントさんは、近年とても多く、皆さんそれぞれのチャレンジで変化を試み、愉しんでおられるでしょう。
しかし、「変わりたい」の奥底にある声は、クライアントさんそれぞれ微妙に異なります。
Sさんをはじめ、代表的な奥底の声は、「自分でどうしたいか、何をすればいいのか(正しいこと・善いこと)がわかり、それが実現すること」のようです。
たまたま、ご縁あって透視のような方法などで、それらをヒントやアドバイスとしてお伝えすることはできます。
それがお役に立つことも、幸い多くあります。
しかし、Sさんのようなタイプ、状況のクライアントの皆さんは、
「自分にとって何が大切で、かけがえがないのか?」
「手段ではなく、本質の目的はなにか?」
に勇気を持って向き合うと、生活全て、人間関係全てにおいて、ほとんどブレることがなくなります。
(仮にブレても、比較的早めに気づきます)
手段を知ることは、頭の担当です。
しかし、大切なもの、かけがえがないもの、本質は、心・ハートが感じる担当です。
感じること、実感することは、ご本人にしかできませんね。
Sさんの書かれた「今までしたことないことをしてみたり」は、感覚や感性に働きますね。
本質につながり、心やハートが元気になる王道は、
自然豊かな場所でゆっくり過ごす、遊ぶ、音楽、芸術、運動、よく寝る、朝日を見る・浴びる、能力や知性を高める(向上心)、食べ物を味わう、深呼吸、老廃物を出す、笑う、愛・愛情を伝えたり表現する・・・・much more
Sさん、お答えのキモは、ほぼお分かりいただけたかと思います
新しい自己発見・自己改革・・・
自分で見つける自分は、ワークショップで
「いつか変わりたい」から「今、変わるへ」
自己発見、改革を遅らせるモノをデトックス!