人情的には、損得を考える損得感情には、否定的な印象がありますが、心の中では、損得を基準に判断していることは多いものです。

 

心根はおおらかで合っても、競争や優劣性のある環境では、損な役を引かされるかもしれませんから・・・

 

 

サイキックプライベートレッスンを受けているMさんには、他人のリーディングをする前に、まず自分自身のチャクラの情報をリーディングしてもらいました。

 

しばしば、自分自身のエネルギーや情報を読むのは難しいと言われますが、相応に誘導していくと、雑念や思考(波動が下がる)にハマることなく、自分でリーディングができるものです。

 

さて、Mさんは、いくつかのチャクラに「損得で考える」という情報が出てきました。

 

それが、過去に教わった(当時の親御さんや世間の価値観)サバイバル・ノウハウでもあったようです。

損得で考えることが間違いや悪いのではありません。

 

ただ、その考え方にあるとき、一方が得をしたら、他方は損をするわけで、分離や二極化の構図になります。

 

つまり、制約や制限、ストレスがついてまわり、一時的に得をした者はいずれ損をします(正確には損をしたような解釈になる)。

 

そして、一時的に損をしても、得をするサイクルはいつかしら巡ってきますが。

 

Mさんは、短期間にサイキック・エネルギーの世界に興味を持ち、実生活や職場の仕事での体験とエネルギーレベルの質のすり合わせをしている最中です。

 

損得の考え方の元にもお気づきで、

 

「昭和のある時期、モノが量産されて景気が上がってきた頃の考え方を教わっていると思います。だから、逆に損得を考えないという人とかを見ると、恵まれたお姫様が言っているみたいだと思いましたね」

 

確かに、「鶏が先か卵が先か?」

 

恵まれている常況の人は一般的な損得は気にしないし、気にしないから恵まれた常況に至るようなところがあります。

一般的な損だ、得だ、という基準ではないわけですね。

 

ある意味、正直でいらっしゃるMさんは、

「心理やサイキックのカウンセリングを今後の仕事にしていって、ちゃんと稼げるのか?稼げるようになりたい、というのもとても大事で・・・」と。

 

実際に、Mさんに限らず、これまでの生徒さんや、修了して○○カウンセラーなどの仕事を始めた方々の多くは、やりたい仕事で稼ぐこと、たくさん収入を得たい、贅沢ではなくても生活ができるだけは稼がねば・・・という本音をお持ちでした。

 

ビミョウ〜なラインがあり、損得を考え始めたときは、自分の本当にやりたいこと、熱意や本気を感じることが薄らいでいたり、雑味が混じり始めているサイン

・・・かもしれません。

 

一つ言えることは、自分以外の何か・誰かなどと比較対象が起こっています。

 

「損得を考える」とき、自分以外の何かに起点を置いています。

 

バランスを図っているつもりが、自分の軸がぐらついていたり、軸を確かめるために、深く自分の真意を知る必要があるかもしれません。

 

あいにく、損得を考えるモードスイッチになると、益々、他の損得のスイッチも入っていきますが。

 

なお、損得を考えることと、自分を優先することは、似て非なるもの

この自分は集合的な(またはワンネスと通ずる)自己です。

 

自己を尊重することで、ぐらつきがおさまり、自己と周りのバランスが自然に取れることになります。

 

下半期のリーディングでご紹介した「ハイハート」のテーマ「利己的に見えて、結果的に利他的な目的に敵う」ことになります。

 

さて、前出のMさん。

サイキックレッスン、最終の課題では、いよいよ他の人のチャクラをリーディングすることになりました。

 

初対面のSさんのリーディングに挑んでいただくと、最初のうちは「浮かんだものを伝えていいのか?」わずかに迷いがありながら、テキパキとリーディングをしていきました。

 

無意識にか、とても謙虚な表現で、Sさんのリーディング情報を伝えていらっしゃるのも特徴的でした。

 

Sさんからの交換リーディングを通して、ハッとする気づきもあり、エネルギーに新しい流れが起こるのも十分感じ取れました。

 

そして、2時間余りのリーディング・ドリルをこなされた後、

「さっきまで、仕事にして稼げるのか?なんて言っていましたが、実際にこうして集中してやると、そういう損得とは違うものがある、なんかこれだろう!?というのがわかった気がします」

と、Mさん。

 

こればかりは、実感するしかわかりようがないことでしょうね。

 

 

しかるべき状況のゲームでは、損得で動きます。

そこには、得があれば必ず損がついてきます。

 

損得のゲームを上から俯瞰して眺めると、勝ち負けを通して、何かを鍛えている魂の経験をしている時期です。

 

その経験を得た魂は、損得から先へと移行します。

 

世の中にwin-winという考え方が浸透して久しくなりましたね。

今どきのオープンイノベーションにしろ、専門的情報を共有することで、双方の強みから新たな創造物やサービスが生まれます。

 

ちなみに、二者択一的な損得や、win-winの先に、さらに得を追求していくと、だんだん得→徳になっていきます。

そして、この徳とは、みんなの徳を育み養う道になります。

 

例えば、ミッションや情熱を持って稼ぐお金・収益は、結局、みーんなのお金なのです!札束コインたち

 

 

追記: 愛(恋愛・愛情)、魂(人生)に関わることで、損得の考えがよぎり始めたら・・・多分にヤバイかもしれませんびっくり

 

何より、ヤバイことを考えていることに気づいていないのが、ヤバイです

・・・損得考えを瞑想やヒーリングでクリアにするか、ぐっすり寝て忘れましょう!星空