口癖はご本人の無意識、行動パターン、生き方、価値観、時代を示しています。
「しなければいけない」という言い方をよく使う人は、義理堅かったり真面目で堅実な印象を周りに与えるものです。
しかし、時代は移行し、このスタイルはやや時代遅れになりつつあります。
Mさんの場合、「クリアランスセラピー2016」で出てきたキーワードが「しなければいけない」と言う観念でした。
「〜したい」「〜したくない」「どうした方が良いのか」という、本来の賢明な判断や選択する意志を否定してしまう性質があります。
ご自分に余計な不安や負荷をかけており、自分のホンネ(ハイヤーセルフ)の声を妨害していました。
「しなければ」「しなければいけないことを果たした産物」は戦中戦後、昭和〜高度経済成長期を支え、現在に通ずる豊かさを生み出した象徴でした。
育った環境や教育により、特に20代後半〜中高年(団塊世代は少し異なる)から定年後の世代は、個人差あるものの、概ね「しなければいけない」「しないと困ることになる」という義務感が濃いようです。
さて、物質や社会システムが豊かになった国に住む人々ほど、徐々に「しなければいけない」の姿勢ややり方がうまくゆかなくなっているはずです。
個人レベルだけではなく、組織やシステムのレベルで変化が起こっています。
「しなければいけない」は、管理を維持する力が必要であり、その結果、動きが鈍く、情報やコミュニケーションに制約が生じる傾向にあります。
「しなければいけない」は、負荷がかかり、重たいものです。
重たい世の中、スピードの遅い時代はそれでマッチしていましたが、2011年あたりから、世の中の比重が軽くなり、それによりスピードは益々高速化しています。
そこで、私たちの意志やメンタル(エンジンみたいな働きをイメージしてみましょう)としては、軽やかなギアに切り替えたり、効率的で速いスペックに変更する必要が出てきました。
もちろん、急に全員が変更しなくても、ソフトウェアのアップデートのように、適宜の移行で良いものですよ。
あなたの取り組むことが「しなければいけない」のスタンスで、気軽に実行できるなら、そのやり方でOKだと思います。
ただ、実はしんどかったり、ストレスを強く感じたり、体調が悪くなるようなら「しなければいけない」は要検討です!
きっと、意識の進化していく時代に適した意志を言葉に変換する方が、新しい、面白い、軽ストレスな動きになるでしょう。
では、あなたが「しなければいけない」と考えて取り組むことを・・・
「させていただく」に変換してみましょう。
そして、すっとやれる気がしたり、これまでとは異なる感覚で行動をおこし捗るようなら、「させていただく」言葉を心の中で「行動」「活動・仕事」「役割」に対して付けて様子をみてください。
ご自分自身の中で、さらには、あなたのとった行動が周りにこれまでと異なる作用を及ぼすかもしれません。エネルギーの周波数は変わり、波動が上がります。
ざっくりと、国語の時間になりますが、
「させていただく」とは、動詞「する」の使役形「させる」と謙譲語「していただく」から成っています。
これは、「する」内容に対して、相手から許可(許し)と恩恵(=目上や相手が「する」ことを承認・承諾してくれることへの感謝)を示している姿勢です。
よって、精神的、志としては、「する」行動や状態に臨む姿勢のエネルギーは、より共感的・平和的になります。
これまで「しなければいけない」と思ってきたことを客観的に観察して、自己成長、成果、学び、貢献、癒し、喜び、発展などに通じるようであれば、「させていただく」に変換して合致するでしょう。
ちなみに、「させていただく」と言うエネルギーよりも、パワー、活発さ、明るさ、賑やかさを帯びるような内容に対しては、「やる!」が効果的です。
「しなければいけないんだ」を「やる!」にシンプルに変換してみましょう。
あなたのこれまでの経験や認識、周りの状況や時代によって、その取り組みは「しなければいけない」「させていただく」「やる!」どれが適しているのか、いろいろ試してみると面白いかもしれません。
ただし、実際に口頭で「私が○○させていただきます」等と言うには、一部、謙譲語(敬語)に注意を払う必要があるかもしれません。
皮肉や慇懃無礼など失礼な敬語に取られたり、国語を知らない人と思われますので(笑)そんな時は、心の中で・・・。
ちなみに、いつの世もユニークな発想や変わり者気質の豊かな人たち、時代の先駆者、老成した魂や他の惑星から地球に来たとされる人たちは、そもそも「しなければいけない」の意味がわからないと思います(笑)
そのため、周りとのギャップに苦しむ人もいれば、周りの方が困る場合もあります。
今の時代は「天然」さんという、中立的でどこかのどかな呼び方をしてくれるかもしれませんね。
先出のMさんの場合、「しなければいけない」の観念をクリアランスすると「ありのままでいる」「制約のある豊かさから、どんどん広がっていく豊かさの境地」へと変わっていかれました。
「しなければいけない」は、ある種の不足・欠乏感が原点だからです。
今年をスッキリ、サッパリ!12月29日までとなります。
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