禅問答のようですが、「ありのままの自分」になろうと探しもとめて、「ありのまま」から遠のくことがあります。
これは、理想、成功、夢を叶える等を探しもとめている状態と、テーマが変わっただけの同じパターンですね。
ここ数ヶ月、職場の立場で悩み続け、不眠やストレス性の症状が出てきたというSさん。
「良くなろう、この状況から(波動を)上がろうと思っても・・・」とお辛そうです。
さて、時代や流行により、探し求める目先が変わります。
だいぶ昔に「自分探し」という言葉がありました。
揶揄する声もありましたが、当時の探し人たちは、真剣に探していました。それだけ辛かったり、虚しかったり、本人しか感じ得ないゆえに求めた行為だと思います。
それに共感した人たちも、「自分探しの旅」に参加しました。
直接知らない人たちでも、共感する意識がつながると安心します。
近年の日本のスピリチュアルブームでは、高次のエネルギーやスピリッツメッセージなど、「現実」と思われる世界より高尚な世界が上の方にある・・・と錯覚なのか誤解なのか?ソコを目標に探したり繋がろうとすることが起こりました(現在進行かも?)。
現在進行の場合は、それはプロセスといえるかもしれません。
ブームに乗っているだけの方もいますが、それなりに本人なりの必要性から探し始める道かと思われます。
「境地」「高尚な世界」「上の世界」「自分探しで見つかる自分」など、意識や観念の探しモノ(追求)は、ココに前からずっと在るのですが、一通り巡ってみないと見えない、気づかない、という普遍的なセオリーです。
代表的なところでは「青い鳥」のお話が教えてくれますね。
迂回しているようで、それが人生の旅、かけがいのないものを培う糧でもあります。
そして、一昨年の「アナ雪」旋風もあり、「今、ココにいること」「ありのままの自分を(一旦)認める、受け入れること」の肝要さが広まっています。
瞑想、マインドフルネス、禅の広がりも、今ココ、ありのままの自分とつながる心地良さやパワーを実感させますね。
生活や社会構造の変化、人類意識の進化により、求める探しモノも順じていきます。
それが、我々のサバイバルだからです。
今の時代は、探しモノは「ココにある」のが特徴です。
そのような通信網が発達した、慣れると、とてもシンプルな構造になっていることがわかります。
人それぞれ時差があり、学びや経験の起こりが異なりますから、今、自分探しや仕事(使命・生き方)探しをしていたり、意識や精神性を高めるタイミングの方もいらっしゃるでしょう。
そこに遅い早いはなく、過去の経験を再現するタイミングの場合もあります。
ただ、あえて共通するコツがあるとすれば、探しモノをしている時も辛いと感じる時も、ひとまず(しばらく)ありのまま・・・でいる、「今」にだけひたすら集中すると、そこにはありのままの自分のベストが起こりはじめます。
「今ココ」の「ありのまま〜」に慣れてくると・・・結局、すべては大丈夫なんだ!ということが実感されていくでしょう。
「今ココ」が大丈夫なので、「今ココ」の未来も大丈夫、過去も大丈夫(だった)。
冒頭のSさんにとって、不眠やストレスを体感することも、意識と身体を休めて、今ココにいさせようとする、潜在能力の一つと言えそうです。
私たちの身体は、あらゆる方法で調整しようとしてくれています(そのことに気づくには、だいぶ様々な経験を要する場合も多いのですが)。
「今ココ」、「ありのまま」には、結局あらゆるものを受け入れる愛や共感・共有・協調があります。
そして、周りの流れに委ねるだけでなく、自らが動き始めるパワー源もあるのです。
最後に実践できる方法を(笑)
このテの探しモノをしている時は気が停滞していたり、本来の気=元気がない時です。
滋養や休養で心身+気が安まるようにしてみましょう。
逆に集中したり無心に没頭することをして、気の流れを動かしましょう。
それがスピリチュアルやセラピーの方もいれば、身体を動かしたり、寝たり、仲間と集まったり、ハメを外したり、自然に行ったり・・・いろいろですね。