昔から「人は自分の鏡」と言います。
少し人間関係について勉強してみると、いかに自分の内面を他人に投影して、反応しているかがわかるものです。
家族や恋愛関係、似たような状況に置かれた関係で、それが起こります。
対人間に限らず、他の生き物、環境、状況、時代に投影することもあります。
「気」「霊」に反応し、映し出すことさえ有ります。
その投影が「気が合う」「馬が合う」「フィーリングが合う」など、心地よいなら投影力は倍増します。
しかし、不愉快な反応こそ、フラッグが立つもの。
まず、心の中で相手に対してジャッジ(批判的)したり、葛藤が起こるでしょう。
もやもやした気分やテンションが下がるなど、調子が変わるかもしれません。
対人関係の他に、経験や出来事全体に対する、鏡映し=投影もあります。
ドラマ、エピソード、長期に及ぶスペクタクル的な大河ドラマ、ドキュメンタリー(あたかも真実に迫る捉え方をしている)など、その仕立て方はさまざま。
意外に歴史的な大河ドラマ、ドキュメンタリーとして映しこむと、それだけ自己の正当化が強くなり、半生や生涯にわたり、その自己投影したストーリーの中で生きることになります。
当然、周りを巻き込むでしょう。
「自己投影」に覇者がかかると、「無責任」や表だった「責任転嫁」の行動に発展します。
自己投影の段階にある時は、自分の存在や行動を無意識に正当化しています。
だから、内部で比較やジャッジが起こります。
自己防衛度の段階は、自己投影<無責任 の歩合で増しています。
これは、「守りに入る」つまり、自己の弱さが強調されるほど、自己エネルギーの求心力が弱くなり、自分軸から離れたところ(他人、状況、出来事の構造など)へと力を明け渡していきます。
あいにく、周りや状況に力を持たせてしまうほど、自ら状況を変えることができなくなります。
自己防衛するから、弱いとは限りませんよ。
ただ、状況に自然な主導権を持ち、好ましい状況を作る創造能力があることを忘れているだけです。
その時は、十分に深呼吸をして、体を伸ばしながら、自分自身の存在に集中しましょう。
呼吸はエネルギー源です。
呼吸=酸素には、水も必要です。
そして、投影していたエピソードなどは、自分が想像した(創造)していたことだと、
(ここは騙されたと思って(笑))心から切り離してみましょう。
どうしても、切り離せないなら、ひとまずエピソードを一時停止しましょう。
すると、その停止した「無」の状態から、自然に平和的な方向へ進展していきます。
この「無」は、あらゆる可能性を創り出す磁場のポイントです。
いわゆる「引き寄せの法則」や願望が叶う基点です。
深呼吸や水で良いの?と思われるかもしれませんが、複雑な投影ほど、シンプルな解答法です。
セラピーやエネルギーワークで理解や納得はいくものですが、自分の常態(スタンス)を取り戻すには、自身の体、心、エネルギー(精神)を一体にしなければ、事態は変わりようがありません。
ただ、この投影の世界は、かけがえのない人生の愉しみである と私は思い始めています