五月病シーズンから、空気が重たくなる梅雨時期にかけて、「仕事を辞めたくなったんですけどといった、心の声に近い状態でのご相談が増えます。


ちなみに、この「仕事」は、会社は組織にお勤めの方々のお仕事。
自営や経営者ではありません。


「心の声」レベルとはいえ、すでに上司に告げていたり、周りに感づかれていることもしばしば。

しかし、本気で辞めようとは思っていないため「心の声」なのです。



この心の声は、夕方や夜にかけて、あるいは週末など疲れがたまっている時に聞こえ始めます。

睡眠の質がよろしくなかったり、生活や仕事に十分な栄養、体力、気力が枯渇しているサインです。

また悩んだり、困ると、余計に消耗します。



「どうしたらいいだろう、」「仕事を辞めたならどこへ行こう」


そんな彷徨えるマインドや思考は、まるで電波の悪い山の中で電波を探す携帯の電池消費が早いのとソックリです。

少し仕事のやる気や気力が戻っても、すぐ電池切れします。



病院勤務20年以上のTさん。

「異動が立て続き、もうこの機会に辞めてしまおうかと考えて、電話しました」


ある意味、対面よりお電話は少しお手軽ですので、心の声レベルが多い、電話セラピーです。


Tさんのお話は、主語が抜けており、「辞めてしまおうか」という下りは、ある意味正解です。


Tさんの潜在意識は、「これまでのような、仕事に対する態度、意識を辞めてしまおうか」と言っているわけです。

退職したいわけではありません。

Tさんは、組織の体質や、高度経済成長を引続く昭和世代の「働く価値観」が強い、真面目な方です。

仕事はこうあるべき。

自分の立場なら、こうやるべきであり、周りも真面目に仕事をし、きちんとした評価がされるべきだろう・・・というポリシーがあります。


しかし、その組織や時代は変わり、臨機応変に、あまり先行きまで目算せず、少し緩めに仕事をする時期が来ています。


一生懸命な人ほど、ご自身の頭を疲れさせたり、肩こり、背中や腰に負担もかかり、エネルギーを消耗します。

疲れすぎると、電池切れのサインにも気づかず、かえって焦ったり(携帯なども電池切れに焦ることがあるでしょう)、否定的な考えに向かっていきますね。




新卒2年目のSさん。

2年目になっても、新しい仕事や新入職員が増えて、むしろストレスが強くなりました。

去年も多いに頑張り、仕事の力をついているものの、自信がなく、


「上司やまわりの先輩から、コイツできないヤツだと思われていないか、不安で。もう辞めたいなって思ってきてるんです」


Sさんも、仕事終わりが遅いのもあり、電話カウンセリングのご希望時間は、とかく遅い夜や週末前の金曜になります。


一人あたりの仕事量が多いようで、かなりいっぱいなご様子。


Sさんは、疲れの蓄積で、仕事と生活の頭の切り替えができず、消耗されていました。


よく自己啓発や、心理的には王道の一節ですが「心配しない」「困らない」の心がけが、気力・体力・仕事力の電池をよくします。



外資で多忙のIさん。

下半期リーディングで、今年後半の指針をお尋ねにいらっしゃいました。


中長期的に、夜中までの残業が続いており、仕事の効率が落ちていらっしゃいます。

しかし、仕事の立て直しかたや、上司からのアドバイスを応用して仕事をスムーズにするには、エネルギー不足。

もともと感性・感情が豊かな方のため、感情的に辛くなると、ココでも消耗します。

夜遅い、時には夜中の帰宅時間に鳴ると「泣けてきます・・・」と。


感情や感覚的に疲れやすい人、集中力が落ちるタイプの人は、身辺整理や片付け、できればお掃除は必修です。

デスクワーク、PCワークなら、パソコン内のフォルダ、メールの整理などから行うだけでも、疲れや無駄が減り始めるでしょう。



実際、お仕事、ビジネスの退職、転職のタイミングを相談する方はとても多いのです。


状況・常態を伺い、辞めるタイミング、理由と背景、その後の選択肢、退職準備などが的確に現れるケースが多いなっかで、この3ケースのように、疲れ、睡眠不良、スタミナ切れによる(それも仕事力のうちかもしれませんが)「辞めたくなる」ご相談がありますね。

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幸い、「辞めたい」と言える状況、相手がいれば、まだ救いです。

口に出してみることで、分かることがあるものです。


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