ひと昔前は「ながら作業」

今は「マルチタスク」とシャレタ言い方になりました(笑)


現代社会に生息していますと、普通に生活していても、自動的にながら作業になります。

五感から、自動的に複数の情報が入ってきます。

便利になり、同時進行で進めたほうがうまく捗り、効率よく、無駄がないように思っています。

熟しているような錯覚があります。

また、同時にやらないと時間が足りない、という焦燥感があったり、それぞれを集中してやるほど興味や熱意がわかないのかもしれません。


「ながら作業」とよばれた時代から、少しばかり行動心理に知識がある人たちや、年長者からは嫌煙されていた行為です。

オトナは、ながら作業の子供たちを注意した頃もありました。

今も、インターネットや端末の普及で、注意欠陥などになりやすいと危惧されています。


しかし、もはや、オトナがそれを当然の習慣としていますから、子供たちに注意できる筋ではありませんよね~(笑)


自己啓発の分野や成功法則では、ながら作業=マルチタスクをやめることは、王道です!

たまには、マルチタスク化した家事、勉強、仕事、つきあいをふっとやめて、ひとつひとつに没頭してみると、その驚くべき違いに気がつくでしょう。


それは、それぞれの活動・仕事の中身が濃くなるだけではなく、自分自身の「存在意識」が濃くなるのです。

「私」「私であること」「自分の考えはこうである」など、自分の感覚がよーくわかります。

迷いや混乱、雑音や雑念、他人や余計な用事からの巻き込みがなくなります。

集中力、没頭力、優先順位が自動的にわかり、いちいちそれらを認識せずとも、そのような行動が取れています。

健康状態、逆に疲れや不健康な状態も、自然にわかりますから、頑張るときと無理せず休む境がわかります。

そして、他人や周りの状況をジャッジしたり、ネガティブなことに反応しなくなります。



もっとも、すでに意識が乱れているのでマルチタスクへ流れてしまっているわけで・・・・

マルチタスクに没頭している状態から単一行動に切り替えるには、普段からそれを心得ておかないと、難しいものです。

そのため、まだ一部の人たちの間ですが、瞑想の習慣や、短期間の修行体験が人気があり、一時的に外界と遮断する常態をつくるアプローチが浸透してきています。

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今回のお題の出処は、>GWホリデー企画「タイムトラベル体験」

トラベル(つまりワークショップ)の最後には、珈琲セラピーのミニセッションを行います。
面白いことにご一緒に参加される方々には、共通のテーマがあるものです。


Hさんは、気がかりな要件が2個。習い事や職場の人間関係など、自分でどうしたらよいものか・・・決めかねていらっしゃいました。判断がつかない感じです。


Mさんは、タイムトラベル体験の1本目で、うまくイメージが浮かんでこず、集中力緩慢になりました。しかし、本来はしっかり体験できるスペックの方。


おふたりとも、どうやらマルチタスクな状況が習慣化していました。

よくいえば、協調性があるHさんは、周りの人たちの言動を気にしてしまい、あちらこちらに気を使ってきました。
リアルな人間関係、オンラインのソーシャルなおつきあいもあり、意識がマルチに分散していたようです。



Mさんはお仕事がとても忙しく、上司や仕事からの期待に応えるべく、マルチにお仕事を抱えていらっしゃいました。


マルチタスクについて、こんなテーマの記事を発見。

「いくつもの作業を同時にしてはいけない12の理由」

1. 実際はマルチタスクできていない
2. 作業スピード低下
3. ミスを誘発する
4. ストレスがたまりやすい
5. 周囲のことが目に入らなくなる
6. 短期間の記憶能力が低下する
7. 人間関係を壊してしまう
8. 食べ過ぎの原因になる
9. マルチタスクできてると思っている人ほど危険
10. 創造力の低下
11. OHIOができなくなる
12. 携帯を触りながら歩くことでさえ危険


と・・・これらは一説ですが、いくつかは誰しも合致する時代でしょうね。



そもそも、パソコンやスマートフォン自体がマルチタスクですから(笑)

PC上で文書を作っていたり、検索中はメールチエックしないだけでも、違いますね。

アプリも、不要な自動通知をしない設定・・・それだけでかなり集中力が変わります。



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