クライアントさんのご相談内容を伺っていると、明らかにご自分の中で状況を展開し、一方的に困ったり、悩んでいるケースがあります。
特に他者や周囲の環境が実在している場合です。
対人関係や職場、仕事や勉強の場において、ひとりで考えはじめ、先々のビジョンを想定し始めます。
その想像上のビジョンに、自らが不安や心配に陥ります。
そこまでエピソードが創られると、リアルに関わっている相手、周りの人たちに、明かすことさえ苦しくなります。
不健康に自分の世界を模索すると、混乱が起こります。
そんな自分劇場の王道は、恋愛。
いろいろなフェイズがあるものの、リアルに経験や考えやエネルギーをシェアしたり、ケンカやストレスのように、一見ネガティブなものでもリアルに共有しているときは、当人どうしにつながりがあります。
しかし、何かの拍子に、自分だけの世界に引きこもって、相手と分断してしまうと(それも恋の一部でしょうか)、せっかくの関係や関わり方に隔たりを作ることになります。
自分から関係を壊してしまう前に、「それ、直接、相手に聞いてみたら?」「自分のことを言葉で話してみたら?」という、シンプルな応えが多いのです。
相手の心の中をむやみに推測したり、結果を憶測する変な解釈していると、直接言葉で確認しなくなります。
春に限らず一年中、恋愛や微妙な関係の相手について、ご相談がありますね
部下たちの決断に、今後どうしていこうかと、頭が重たいMさん。立場もあり、直接自分がアプローチするよりは、状況を受け入れようと、漠然と(笑)成り行きを待っていらっしゃいます。
しかし、組織など序列のある関係では、上の立場の者から下の立場の者に声をかけたり、要求したり導くことはできても、その逆はほぼ難しいのです。
気がつくだろう、もっと気を利かせて、と思っても、上から下の立場に期待しても、外れます。
なぜなら、それができてしまったら、そもそも組織や序列は形成できないからです。
さて、先のMさんには、仕事のすっきりしない状況について、部下たちとコミュニケーションをとる先導の立場にあります。
きっと、部下たちはいろいろ本音を話してくれるでしょう。
悩んでいるときほど、確かめる前に、変な結論を導きだし、そのことにおののくことがしばしばあります。
結果の選択肢は存在しますが、ひとつかふたつに絞ってしまいます。
自分から相手や状況に対して、リアルにコミュニケーションをとるなどのアクションを取ると、その先には、自分の望む結果を展開しやすくなります。
休日に、職場からのメールで先行きがどーんと大変なことになってしまったというKさん。
その衝撃からか、志麻ヒプノの長文メールが届きました。(ひとまず書き出すことでも、スッキリ作用はありますよ)
内容を拝見すると、不思議なほど話しが見えない(視えない)。これは、Kさん自身が状況をリアルに把握したり、自分の状況を相手や周りにわかるように伝えることが必要だと、示唆しています。
サイキックや透視は、物質的に動かずに済むので、ある意味、楽(ハッピーとも怠け者とも)になりやすいのですが、つまらない使い方をすると、現実逃避になります
今すぐできること、確認できることと関わる(コミュニケート)、相手や周りを伴う前に、自分サイドでできることを心がけよくやっていくと、自然な流れに乗っていきます。
そのとき、あらかじめ「よくないことが起こるに違いない」と勝手な筋書きを書かないことです。
むやみに自分が事態の責任を背負うことはありません。皮肉にも、そのスタンスがあると、相手に対して、自分が被害者に思えてくることさえあります。
自己探求のように、人生において自分を見つめるときには、敢えて内側の世界に入るものですが、外の世界とつながることで、自分がわかる貴重な関わりがたくさんあります。
-
コミュニケーションのブロック..
- 志麻絹依
- 定価:2800円