Facebook に限らず、SNSの投稿サイトでチェックすると、心理・精神的にマズい類いがあります。
それは、特定の人物を知るためのチェック。
その中で一番多いのは、元カレ・元カノジョ、交際中や片思いの相手、そして元夫婦です。
これは、Facebookのシステムがわるいわけではなく、元々、人が持ち備えている心理上の事情が、Facebookの媒体によって増幅する理由からです。
功罪と言うなら、手軽に相手のことがわかったつもりになることでしょうね
私たちは、とかく視覚や文章による情報を、第一印象で信じてしまう性質もあります(メディア情報文化の影響が強い)。
以前は、Mixiでしたが、数年前から、Facebook、twitter、LINEを巻き込んだ人間関係や恋愛の相談は激増しています。というか、相手とのつながる手段として優勢だからです。
知人やちょっとした友人、仕事関係でも、多少の影響は否めませんが、ご相談に登場するのは、やはり失恋や失意、不信感を含むケースです。
Mさんは、少し前に再会した元彼のことが気になって、Facebookの投稿写真をチェックしてしまいました。ご自分でも、そんなことはやめておこうと思いながら。
チェックをするたびに、元彼が新しいカノジョと旅行に行ったり、楽しそうにしてみえる投稿写真に反応してしました。
こうなると、相手のカノジョのFacebookもチェックすることになります。
Mさんは、この2人がそのまま関係がどんどん進んでしまうのではないかと、辛くなったり、とても疲れて、辛い・・・・と。
「この件は、闇に葬ったほうがいいのでしょうか?もう二人は離れないのでしょうか?今できることのアドバイスを・・・」とのことです。
闇ではなく、Mさんが光や明るさがある方向へ進むことと、Facebookの投稿上にみる二人から、Mさん自身が物理的に離れることです。
これは、ネット上でもリアルでも全く同じ理屈と根拠がありますが、自分が相手側や周囲から影響を被るようなときは、自分の軸をしっかりしない限り、好転させることはできません。
自分の軸とは、心・精神版のインナーマッスルです。
筋肉と同じで、定期的に鍛えたりする必要はあるものです。
Mさんにとって、緊急に、一番簡単で、安全で、傷をおわずにすむ方法は、去るか、距離を置くか、リアルなアクションを起こすことです。そこから、新しい動きが起こるきっかけがあります。
相手や周囲から影響を被っていると思っているのは、他ならぬ、自分自身。自分から、非現実的な不快感を被りにいっています。
Mさんの例に限らず、相手の動向を知るために、Facebookをチェックすると、身動きのとれない癖になります。
本当の相手を知るための愛のある試みや、ちゃんとコミュニケーションをとることが、少しづつ苦手になっていきます。
リアルな社交も、ネット上の交流も、ある程度元気やスタミナや開放感がないと、楽しくよい交流になりません。
調子がわるいとき、疲れているとき、閉じているときは、そういう類いの人や情報がリアルと同じように集り、余計に消耗します。
手軽に見えるFacebookも、リアルで人と関わっているのと本質は同じです。
リアルなコミュニケーションで大事なこと、わずらしいこと、疲れること、楽しいこと、温かいことは、FacebookなどのSNSでも合致するようです