躊躇(ちゅうちょ)は、音読みにすると躊躇い(ためらい)と書きますね。
開いている間(ま)は、慎重さや、心のゆとりと似ていますが、躊躇があるご本人はそれなりにもどかしさがあるものですね。
「コミュニケーションや人間関係にモヤモヤしたものがある」というKさん。
モヤモヤとは、これまた抽象的ですが、とりあえず断捨離セラピーの中からワークを行っていきました。
コミュニケーションのブロック(障害や妨げているもの)は、エネルギーレベルで(肉眼で見えないという意味で)は、咽喉や胸が一般的です。
咽喉の場合は、表現力や自己実現に課題があり、胸の場合には、インナーチャイルドや愛情に課題があり、思うようなコミュニケーションや人との関わりを阻みがちです。
さて、Kさんの場合には・・・
「赤く錆びた小さめな釘が10本くらい、咽喉に刺さっているのがみえる気がします・・・」
その錆びた釘は何を象徴しているのか?
「躊躇、という言葉がふっと出てきました」
もう少し、具体的に尋ねてみましょう。
「誰に対してでも、というわけではなくて、自分が発した言葉や態度をどう受け止めるか?どう考えるかな?と無意識に気にするような相手に対して、タメが入るみたいです」と。
Kさんには、ワークの中でイメージ上の釘を抜いてもらいました。このときKさんの無意識は・・・・
「錆び落としのスプレーを釘に吹きかけると、赤錆が落ちて、釘が首を傷つけずにスッと抜けていきました」
という方法をとりました。
ちなみに、赤錆は、「古い感情に絡ませて考えすぎること」を象徴しているとのこと。
イメージの中で、釘をすべて抜き終わったとき、Kさんは、首の後ろがふわっと軽くなったそうです。
このワークの後、Kさんの声のトーンは少し明るくなったような印象でした。
声はその人の本質やストレス状態等を、現します。
さて、時に、何らかの間が、タイミングを計っていることもありますから、何が躊躇か、慎重なのか、区別が難しいですよね。
行動派の方は、慎重さに欠くことが多くなり、慎重派は、待ちすぎて逃すことが多いのかもしれません。
ざっくり断捨離セラピー的なコツを申し上げると、出てきた結果から何か肯定的なことを見つけて、あまり囚われないのが、精神衛生にはよろしいようです。
ほとんどの経験は、自分自身や、身近な周囲が、特定の意味付けをすることで価値が決まってしまうのですから。
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