私たちは、個人差はあるものの、ある程度のサイクルで、異物や有害のあるものを、人体の外部に出そうする働きがあります。
わるいものを食べて、下痢や嘔吐の経験をしたり・・・
指に刺さった、トゲやシャープペンの芯が、自然に抜けたり・・・
ストレスを相当溜め込んで、気づいたときにはおお事になったが、倒れたおかげで治療するハメに!
ときには、人体にさほど影響はないので、そのまま化石のように一生止まるものもあります。古い銃弾など。
ご自身の半生を振り返ったり、周りを見渡しみると、自然に(実は、身体や生命力は相応の努力をしたのだろうが)よくないものが抜けたり、解放されるケースに心当たりがあると思います。
ときには、すでに時遅しという場合は、無きにしも非らず
こちら、セラピーやカウンセリングの現場においては、自然に放っておいても、クライアントさんからなかなか抜けないモノがあります。
トラブル、トラウマ、ショックなどは、技法が使えます。エネルギーも動きます。
霊的な氣なども、ある意味、こちらのお家芸ですから、お任せいただけます。
しかし、人工的なもの、物質的に滞留しているものは、ご自身で捨てるなり、放ってもらう作業・努力が伴います。
代表的なものが、過去に長年服用したおクスリです。
なんらかの治療のため、あるいは症状を緩和するために集中的に使う薬は、多少は、自然に排泄されます。
しかし、異物は自然治癒力を遅めたり、一部はずっと滞留し続けます。
そこで必要になってくるのが、ご自分で代謝・燃費をよくしてあげることです。
すると、異物は、比較的早く外に排出されるようになります。
社会復帰されてからセラピーを受けにみえるクライアントさんの中には、残留する異物の影響が、精神面の復帰を遅らせているケースは多いのです。
過去の事件が引き金でPTSDになり、度重なるストレス性の出来事で体調をくずし、長期に処方を受けていたCさん。
何度めかのセラピーのときに、いつもと同じような感情・心情を吐露されました。
このとき、まだ止めて歳月の浅い薬の影響により、当時の辛かった心情に引き戻していることが視てとれました。
難しいことに、その残留物は、運動や身体を動かしたり行動することを躊躇わせます。
そのあたりの兼ね合いは絶対的なやり方はありません。
調べたり、教えてもらえることもありますが、ご自分で、試しながら、無理がないように・・・体を動かしたり、入浴をするなど代謝をアップさせ、自力(自分の力を使う)でこそ、異物は流れます。
少し負荷をかけて試すことも、力をつけるプロセスです。
復帰が長引くほど、自然に抜けにくくなります。しかし、そのタイミングに気がついて、少しずつ抜きだすと、意外に動いていきます。