「疲れ」を認識するのは、実は当たり前ではないようです。
私自身も含め(笑)自覚できる疲ればかりではありません。そして、「疲れ」はあなどれないもの!
心身の病いに限らず、周囲から「性格のわるい人」「気難しい」「いつも不機嫌だ」などと思わせてしまったり、トラブルや問題を引き起こすことになります。
透視カウンセリングや電話カウンセリングで状況を拝見すると、ときどき、この「隠れ疲れ」が根底にあり、悩むような問題が起こっている場合があります。
これまでのコラムでもご紹介してきましたが、人間(自然界)の自動メカニズムで、本人が故障する前に、問題という形をとってサインを出す一環といえます。
静岡からときどき電話カウンセリングを受けられる姉妹のMさん(妹)。
「最近何かやる気が出なくて、外に出るのも億劫で、部屋で動きたくなっているんですよ。親や息子のことが一段落ついて、それはよかったのですが、私自身のことでご相談なんです・・・」と。
姉さんのほうからも、しばしば身内、家族のご相談を伺い、お二人とも常に何か抱えていらっしゃり、一生懸命です。
Mさんを拝見すると、倒れた樹木、木材のように乾いた状態が視えてきました。しかし、この木は生きており、死にそうでもなく!ただ、倒れて起き上がるすべがない様です。
この木(Mさんの象徴)が倒れていても、なぜか家族や子供たちは、気に留めて助けてくれそうもありません。薄情という意味ではなく、ただ範疇にいないのです。
「もうひとつ、今までわりと頓着なくお金を遣ってきていて、それでも困ることがなかったのですが、最近はずっと返済に追われています。主人も、お金には構わないほうなので、将来が心配です」と。
堅実に生きてきている方が、お金に困ってきたときは、結構「隠れ疲れ」がマックスです。
「隠れ疲れ」は仮に多少は疲れたと言っていても、それにちゃんと対処をしていない段階なので、根本的には「隠れ疲れ」にまだ向き合っていません。
「隠れ疲れ」の原因と対処法を視てみると、
「充実感が足りない。そのために、金銭的な疲弊感になっている。これまで、やらなければいけないことで消費してしまった」という解説的なメッセージが出てきました。
Mさんに限らず、なんだか最近「景気がわるいな」と感じときは、充実感や満足感、感謝に通じるようなエネルギーの流れがすっかり停滞している可能性がありますよ。
景気は、氣の景観と申しましょうか。
経済用語ですが、景気は心理的・気分的なものが元になって経済の氣を見せていますね。
既に、疲れの蓄積が表に出ている方は、それをちゃんとケアしてあげると、氣は復活する可能性が高いのです。本当の意味では、遅すぎることはないようです。
そして、何か、調子がわるいときは、自分を元気にしてあげることを、しっかり認識するとよいでしょう。
毎度の話ですが、氣はまさに気体のように、周囲に蔓延します。周りの人たちのためにも、元気でいきましょう!