トンネル思考・志向・・・どちらも有りです。
長年の習性・志向・癖は、治したいと思っていればまだしも、そんな特性が自分にあるなんて気づいていないことがあります。
そういった要らないものをクライアントさんに見つけるのは、一種の醍醐味です。
年に1−2回、大阪から対面の個人セッションや電話カウンセリングを受けられるSさん。
ここ数年来の御縁ですが、人生の中盤で山有り、谷有りの女性です。恵まれていたり、要領が良かったり、Sさんらしい生き方をされているのですが、ここ半年余りで、ある谷からようやく上向きになってきました。
肉親のこと、経営のこと、そして医療的に難しい症状を克服し、Sさん自身も、もう大丈夫だ・・・という感覚的な自信を取り戻していました。
「でも、一応、私はこれで大丈夫ですよね・・・間違ってないですよね・・・念のためお聞きしたくて・・・」と。
諸々の案件のあと、第6チャクラの将来のビジョンのテーマを拝見しました。
すると、「暗く長いトンネルの中盤ほどから、トンネルの先に明るい光が見える」という光景が視えました。
おそらく、Sさんが、漠然と将来に対して、希望や光(明るいモノの総称)を見ており、トンネルの出口に向かって歩んでいけば、そう遠くない将来、明るい未来にいるでしょう・・・そんなメタファ(隠喩)を物語っています。
そこで、透視的には、なぜ、Sさんがそのような考え方、生き方、志向を持っているのか?潜在意識に問いかけてみました。
つまり、Sさんのこれまでの生き方や、時代背景、昭和からの教育価値により、努力や相応のプロセスがあって、未来の希望や目標に到達する、という、疑いもしない人生の捉え方が、このトンネル志向を創っていました。
これは、誤りでもわるいことでもありません。
むしろ、この堅実な生き方が、Sさんの能力や実績の元でもあります。
Sさんに限らず、真面目で誠実な生き方をしている日本人には多い志向だと思います。
ここでのSさんへの問いかけは、努力やプロセスを重んじるトンネル志向は、あるひとつの生き方であり、もっと機転をきかせた楽しい工夫をした生き方ができるかも・・・というものでした。
次元をお話をすると、トンネル志向は物質的な価値を生み出す社会・世界をつくります。社会では、トンネル思考の恩恵を受けてきています。
でも、同じ空間で意識次元を上げてみると、トンネルを通らずとも、あるいはトンネルの存在しないところで、希望や光のある明るい場所にあることができます。
これが、常々、精神世界や自己啓発の一部でも言われる「今現在にいること」なのですね。
今の中に、何か希望や光の要素(お気楽とか、大丈夫、なんとかなるとか、そうわるくはないさ・・・etc)を感じて創れるなら、トンネルはありません。
このお気楽トンネル不要な意識を持っている人は、どこか器用だったり、ちょっとした努力や行動が、意外なところにつながってチャンスやきっかけをつかみます。
堅実にトンネルを歩む人生にあっても、部分的にトンネルを抜けると、面白いことが起こりますね