長年の思い込みや考え方の習慣を、同じモノを見ても、まるで違うもののように加工してしまうのが得意です。
他人の態度に対して、ご当人がありのままの姿が見えず、化かしたりもします。
はたまた、実在しないものを、「蜃気楼(しんきろう)」のごとく、さも在らんと映し出します。
人間の視覚(正確には脳)は、錯覚さえ得意です。
Mさんは、同居しているお姑さんの態度に対して、怪訝なお気持ちをもっていました。Mさんにとっては、自分に敵対してくる「他者のハードル」※です。(※イヤーリーディング時のテーマのひとつでした)
この状況をリーディングしてみると、砂漠の中で遠くの街が映し出されるような蜃気楼のビジョンが視えました。
つまり、別の意識が映し出されているわけですね。
また、なぜに「砂漠」なのかを読み込んでみると、Mさん自身が乾いた潤いのない気持ち=ストレスに感じている環境にいることがわかります。
実際には、恵まれた環境でお過ごしでも、Mさん自身が殺伐とした気持ちや、果てしなく同じ景色が広がっており、そこに何も建たないような場であるなら「砂漠」なのです。
蜃気楼として映し出された別の意識とは、嫁と姑の関係に対するイメージや、結婚前の自由な生活との対比など・・・他にもMさん自身が見ている景色です。