毎年、前年の秋頃から年明けの2月は、受験生を持つお母様からのご相談が増えます。
息子さん・娘さんの志望校選定について、受験前のお子さんの学習態度や成績について、そして試験後は合否が発表されるまでの不安なお気持ちについて・・・。
受験をするお子さんたちより、とかく母親にプレッシャーがかかるようです。
受験や競技など、競争を伴う闘いにつきものの、ストレスです。
生死、病状、事件、裁判の結果と同様、試験の合否を透視で視るのはタブーなのですが、このようなご相談をされる場合には、本題とは別に必要な心得やメッセージがあります。
ご相談の出だしは、「うちの子は受かりますか?」「本命に進学できますか?」であったとしても。
このようなお母様たちの多くは、お子さんの将来の進退が、ご自分そのものと同一化しており、ご自分の審判が下されるような感覚になっています。もちろん、頭では、別モノであるとわかっていらっしゃいます。
万一、落ちたときには、家族の中で最も落ち込む(場合によっては、うつ状態にも)のも特徴です。
お電話カウンセリングでご相談されたHさんは、合否発表前に単刀直入に「どうでしょう!?」と。
2週間後の合否まで、いてもたってもいられないご様子です(しかし、お声は明るいのですが)。
私の場合は、絶対大丈夫だ!と視えるケースは2、3割なのですが、Hさんのお子さんの場合「どんな結果でも、大丈夫。ちゃんと進学先の席は用意されている」といった、ご当人(Hさん)からすると、きっと『この際、ハッキリ言ってくださーい』という視立てになりました。
なぜかと申しますと、
①Hさん自身が、お子さんを信じてあげること。しっかり愛情をもって躾て育てていらしたお子さんに自信を持つこと。
②合格している確立が高いとはいえないが、落ちている確立は非常に低い。なぜなら、倍率からして基本的なミスや失態(記名など)がないと落ちないから。
③まだ学校側が採点を終えていない。
という透視の裏付けでした。
そして、Hさん自身がこれまでやりたいことや活動を抑えてきているため、ご自身の成功体験や、「実際に経験すればこそ納得すること」が不足しているようでした。
今後、お子さんが無事進学することで、Hさんの母親の役割も変化していかれると、もっとおおらかになれそうな印象ですね。