「やりたいこと」と「できること」には、面白いつながりがあります。
タイトルにVSと書きましたが、相反することではありません。むしろ、因果関係や相乗効果があります。
大学3年生のAさん。学部を活かした道に進むないと勿体ないと思うし、かと言って本気でやりたいことがまだわからない・・・どんな進路に迎えばいいのか?
Aさんの世代ともなると、卒業後すぐに就職しない選択は珍しくありません。
でも、Aさんの場合は、やりたいことが明確になる前に、もっと実経験や社会とのつながりが必要そうです。となると、「できること」からまずは切り出して・・・それは、社会に出てまず働いてみる・・・ということになります。
Iさんは、2年前に今の学校に教師として異動してきました。しかし、職場の体制が厳しく、持病が悪化し熱が下がらなくなりました。ご相談にいらっしゃる前に、すでに校長に「異動の申請」を出せるところまでご自身で動いていました。
Iさんには葛藤がありました。以前の職場(学校)は特別支援学級の生徒ともつながりがあり、やりがいや働きやすさがあり、そちらが「やりたい」ことです。しかし、今の仕事を続けることは、生活費や「2年ばかりで仕事にネを上げたくない」という執着のテーマもありました。
Iさんの持病の原因もそのあたりにあるのですが、もはや「できること」によって苦しんでいるのですから、「やりたいこと」に進むサインです。
自己啓発的にも、霊的指針としても「やりたいことをやりなさい」という「教え」「導き」はあります。
しかし、長い人生においては、「やりたいこと」に扉が開いているときと、そうでもないとき・・・「できること・やるべきこと」が学びや鍛錬になるとき・・・とあります。
交互にやってきたり、両立するのも方法ですね。
仕事は「できること」趣味で「やりたいこと」 料理は「できること」運動は「やりたいこと」など。
ちなみに、私の場合は、セラピーのお仕事は5、6年目くらいまで「超やりたいこと」でした。そのうち「できること」と体現する頃には、歌(ジャズ)が「やりたいこと」になりました。
そのうち、歌はおかげさまで「できること」になり、近年は演技などは「やりたいこと」になっています。そして、演技は表現なので、歌やセラピーのお仕事にも大きく影響やヒントをくれています。
若い頃からやってきた英語(できること)や披露宴の司会(分類なし)も、全部つながっています。
できること・やりたいことは、もはやジャグリングです(笑)
誰しも、「超やりたいこと」の時期にあるモノは、よく伸びます。
ごく最近になり、それらの相乗効果から、不思議でリアリティのある変化とチャンスをいただいています。