どういう霊的現象か・・・は、さておき、霊現象に悩んでいたり、それを相談する方たちには、ある共通の状況があります。
それは・・・
①その霊現象以前に、困っていることがある。
②人に相談したいがうまく話せない。あるいは話してはいけないと思っている。
③孤独である。
などです。
①については、本人が困っていることを自覚している場合もあれば、深層心理に届いていないこともあります。
②は、霊現象や不可思議な現象、体験におきかえると、話せる相手を選びます。
③の孤独は、社交的かどうかではなく、内なる孤独を感じているか、の問題です。誰にも言ったことがない秘密や、感情、個人的考えを持っていたりします。
①〜③の条件が揃うと、過度に敏感になったり、ちょっとしたことが不安と創造能力に結びつき、霊的現象を創りだしてしまうことさえあります。
特に、孤独な状況や他者との信頼する関わりがない状態が続くと、その創造した霊的現象がリアリティとなって、現実的に苦しめはじめます。
Oさんは、お子さんが霊現象に敏感になっていて心配だ、とご相談されてみえました。しかし、実際にはOさん自身のほうが、家庭生活や将来に対して空しさや寂しさを感じていたようです。
Nさんは、引っ越して半年の家にいると、ラップ音が頻発して怖いのだ、と言います。本当は、環境を変えたかったり、引っ越してみたものの気に入らない部分があり、家を出たいと思っていたようです。
霊的現象で困っている、という方達は、自分が本当に今、困ったいること、苦しんでいたり、我慢していることに気がついて、思い切って向き合うと、霊現象は関係がなくなっていきます。
助けてくれたり、安心して助けを委ねられる人がいないと、霊的なものとしばらく親しむことになります。
しかし、霊的現象がきっかけで、話しができたり、祈祷や御祓をしたり、勉強をすることで、救われたり道が開かれることもあります。ただ、多くの場合、少し遠回りにはなりますが・・・。