ただいま公開中の映画『31年目の夫婦げんか』観てきました!
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お話は倦怠期というか、ほぼ枯れきっている熟年夫婦が、妻の提案でカップルセラピーの集中コースを受けに行くというもの。
はい、お仕事柄、大変興味ありました。
それに、メリル・ストリープ&トミー・リー・ジョーンズの超名優ですから。
何処の文明国にも典型的にいそうな、子供が結婚して巣立った後は、用件のある会話だけの夫婦。このままでは将来にまったく幸せがみえない妻が、「もう一度、結婚したい(夫と)」と、悩んだあげく、コースに申し込みます。
洋画、特にハリウッド映画ではセラピー、カウンセリング、精神科に通うシーンはよくあるのですが、夫婦で受けるカップルカウンセリングのシーンもよく観ます。
実際に夫婦になった、ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリーの「Mr.&Mrs.スミス」も冒頭から結末まで夫婦でカウンセリングを受けていますね。
話が飛びました・・・
「31年目の夫婦げんか」では、実際にはケンカのある夫婦ではないのですが、お互い言わずに過ごしてきたホンネがあるわけですね。
ほとんどのテーマは、USには多い御題なのか?セックスに関することなのです。なるほど、映画なので笑えますが、深刻な問題でしょう。
根本的なコミュニケーションの問題なのですね。それが、カタチだけのものなのか、心から、愛があるのか?
・・・登場人物は、この夫婦とカウンセラー(スティーブ・カレル)。1週間で$4,000(約40万円)のお手並みは、アメリカ流な感じがします。怒らせたり、感情を出させて、ホンネを言わせて、指示どおりやらせる。
「鼻」の例え話をする下りが2、3回出てきますが、これはNLPでいうメタファーですね。最後のシーンで、模型を壊すのは問題が解決した、というキメです。
ちなみに、スティーブ・カレルはコメディーが大変お上手な役者ですが、今回は専門家をこなしています。
私もある癖なのですが、クライアントの話を聴いてから、カウンセリングやコーチングでよく話す人は、口元に特徴的な癖が出るのです。唇をニッと横に引くようなジェスチャーを、よくしていますよ。
この夫婦の問題は、熟年組でないとピンとこないのかもしれませんが、いや、若い世代のカップルも親御さんなどからわかるものがあるかも。
私が観たときは結構年配の方々多く、劇場内でパラパラ笑いが起こりました(@シャンテシネ日比谷)
それにしても、この普段はおとなしそうな奥さん役を、メリル・ストリープはさすが上手く演じています。必死だったり、諦めかけたり、ちょっと可愛らしい一面がみえたり、そしてコミカル。
トミー・リー・ジョーンズのガンコ親父ぶりと、ふっとみせる優しさはテッパンです。
熟年夫婦の絡みのなかに、後半、ふっと若い頃のふたりの面影を想像させる感じがしました。
カウンセリングとしては、お互いの感情や思いを話してもらい・・・直接話してバトル化・・・関係修復のための課題を与える。という流れです。
日本でも夫婦カウンセリングをメインにやっているところや、実際に受けるご夫婦も、いらっしゃることはいます。あいにく成果のほどは賛否両論です。
そうそう、オリジナルタイトルは「Hope Springs」。二人がカウンセリングを受けに行った街の名前です。
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