人生において、「増えると喜ばれること」「減ると喜ばれること」があります。
もちろん、体重とか、髪とか、お金の話だけではありません。
ちょっと思いを逡巡させてみると、あなたなりの物事が浮かぶと思います。
バツ2の経歴があるIさんは、芸能活動をしている娘たちの養育費、生活費は元夫たちからの支援を得ています。
複雑な事情ですが、それなりに離婚後も交流はあり、経済的に成り立ってきました。
成長に伴って教育費が増えても、Iさん自身は養育している子供たちの将来の夢に専念することができるのです。
ところが、子供たちの教育や活動によって大きな出費がかさみ、さすがのIさんも、「このままで経済的にやっていけるのかしら」と(フツウに)心配しはじめました。
減ることによって、Iさんに変化を促しているサインといえます。
Iさんは、いわゆる子供たちを芸能界で活躍させたいステージママなのですが、一方では、自分が何かやりたいことをやったり、活動することをおぼろげに考えていました。
また、Iさんは、子供の頃から抱えている症状名があり、実際には健康上何ら支障はないのですが、Iさんが自主的に活動しない言い訳になっていました。
「実は、この症状があるおかげで、面倒なことをしなくて済むのは、自分でも気がついてるんですよ」と。
結論をいうと、カウンセリングをする中で、Iさんは子供を芸能界に持ちたい、あるいはすでに活躍している親御さんのためになることを、新しくやっていきたい、という発想が出てきました。
Iさん自身、芸能事務所のことで悩んだり、弁護士を巻き込むこともあり、困ったときの対処法を積んでいます。
このIさんに限らず、たとえば、仕事、お金など、失うと困りそうなものほど、新しい道や価値観を促すチャンスの源だったりします。
他にも失ったり、減ることで、満たされたままでは想像できない新しい生き方を示されることが、人生には非常に多くあります。
これは個人差があり、かなり辛い減り方、突発的な失い方をする場合もあります。そこから道を見つけて軌道にのり、十分納得するには歳月を要することも、珍しくありません。
この「増減のパターン」は、乱高下の激しいタイプの方がいます。こういう方は、基本的に体力や精神力が強靭ですが、ご本人的には、天と地の差や、痛みも大きいようです。
理屈を引っぱりだしますと、私たちは量子学的にある重量より重たくなると動けなくなります。「安定」しているように感じるのは、非常に短期間です。安定してしまうと、自然界の法則上、存在が維持できなくなり、変化を促します。人間の小さな?価値観やマインドからすると、それは不安や心配に結びつくのです。
人生で自然におこるスピリチュアル・デトックス現象は、これまでたくさんあったモノが減ったり、無くなってしまうときです。