たまに、在日中の海外の方々がセラピーを受けにいらっしゃいます。
そういう方は、本国でもセラピーやカウンセリング、コーチング等を受けた経験があり、日本でもそういう場を探しています。
相談内容はまちまちですが、来日(転地)した事情を視ると、その方の人生における「転換期」を象徴しています。来日の名目は、日本支社への異動であったり、結婚、留学などが多く、自らの強い意志で来たとは限りません。
オーストラリアから異動になって2ヶ月になるTさん。これまで数週間の来日経験はあるものの、今回の日本滞在は2年間。会社の仕事とは別路線で、かなりセラピーやヒーリングに詳しく、本国でも勉強をしたりセッションを受けてきたそうです。
「いずれは、ソノ道に進みたい・・でも今は会社の仕事が忙しく、そのための日本滞在だと思ってます」
さて、Tさんの場合、なぜ日本に転地してきたのかをエネルギー的に拝見すると、ドッサリ古いものを、故郷に置いてきたことがわかりました。
「そう、全部、家財は友人にあげたりして、スッキリ処分してきたんです。だから、何もないわ」と。
気心の知れた長年のボーイフレンドは、それ以上の関係には進まないと納得して、距離を置いてきたそうです。
Tさんにとってこの2年間は、新しい局面の自分を育てはじめる期間です。新しい人間関係、仕事、キャリア、プレゼンス(見せ方、存在感)、人生の展開の仕方・・・それは未知数です。
昔から、「転地療養」という言葉があります。Tさんにとって、新しい日本での生活や、日本を拠点にして出張するなかで、半生を癒し、前に活動していく調整を計っていかれるようです。
すでにこの2ヶ月で、急速に人間関係やネットワークが広がり、物事を経験する流れが加速していました。
適したタイミングで、適した場所に転地すると、チャンス(きっかけ)がどんどん流れてきます。
概ね、わざわざ考えて検討しなくても、用意された地に自分が向かっているのですから、自動的に経験課題をノリこなしていけばよいのです。
そのためには、思い切って気持ちを切り替える、勇気、それをこなしていく元気などが必要です。阻むような悪習やクセは取り除いておくとよいでしょう。
Tさんの場合も、チャレンジと勇気がキーポイント。職場環境による目の疲れなどは、即改善。
もともとダイエットのご相談もあっていらしたのですが(欧米の方は多い!)、ストレスによる過食を改善。運動を心がけること。そして、質のよいワイン以外は、アルコールは彼女の気流れを滞らせるため、NG、と相成りました。
転地によって転換期を迎える人は、初期段階に今後の方針、スタンスを見極めておくと、大変有意義に過ごせるものです。
Tさんがこの後2年間でどう転換されるか、楽しみです。
日本の方も、国内での異動、海外赴任・在住するときは、転地転換期です。そこは新しいフィールド!