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COLUMN

「失望する用意」がある人

今現在は、表向きやる気があったり、前向きなのに、どうしたわけか、負けを好む人がいます。

 

良い関係を進めていきたいのに・・・

健康になりたいのに・・・

仕事やプロジェクトで成功したいのに・・・

 

負け(いわゆる勝敗ではなく、「望み通りにいかない」「自分に負ける」という意味で)を好む人は、その初期段階から、あるいは取りかかる前から「失望する用意」があります。

 

たとえば、Kさんは交際4ヶ月目の相手に対して、だんだん不信感が募り、かえって気を遣いすぎ、ケンカが絶えなくなりました。


*Nさんは、早く症状から回復したいと思いながら、リハビリや治療に対して「もし効果がなかったら」と不安が強く、抵抗がありました。


*Sさんは、企画やビジョンはたくさんあっても、なかなか着手できず、時間ばかり経ってぐずぐずしている自分に嫌気がさしていました。

 

潜在意識に対する想像力(イメージ)は、よくもわるくも「自己実現」を果たします。だから、希望どおりにいかない、というイメージのシミュレーションが強いと、その通りに実現していきます。

そして、それがあらたな「失望」経験を増やします。

 

ところで、「失望する用意」とは、サイキック的に言うところの、過去の経験や外部からの情報によってつくられた記憶、想い出、イメージ、価値観のストックです。

 

*先のKさんの場合は、現状の話を伺いながら透視で拝見すると、過去に実際おつきあいをした男性たちに対する「不信感の画像」がたくさん視えてくるわけです。

 

*Nさんには、「自分は子供の頃から体が弱い、身体能力が低いのだ」と信じていました。

 

*Sさんは、一生懸命、今以上によくなろうと上昇志向が強いものの、成功をめざすたびに、無自覚にも過去のコンプレックス(劣等感)をセットに引きずっていました。

 

無意識にそういうメガネをかけていて、かなり「失望する用意周到な人」もいます。think

 

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想い出の写真やアルバムを整理するように、「過去の画像」を捨てたり、過去と今の違いを整理して認識すると、ゴチャゴチャは防げます。

 

想い出は時々ステキなものですが、良い想い出さえも、ときには現実を曇らせて見せます。

あえて、失望の反意語を「希望」というなら、すでに経験したことの中には希望はありません。

希望は、成功したり、上手くゆく結果のためにあるとは限りません。むしろ、生きるための原動力になる光のようなものでしょう。

 

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