娘が1才になるSさんは、先日夫とケンカをして、その後に手紙を書いたそうです。
事の発端は、夫はよく呑みに誘われると、そのまま連絡もなしに遅く帰ってくるというもの。
そこでSさんは「うちには赤ちゃんもいるんだし、遅くなるなら、電話かメールをちゃんと入れてね!」と何度も言っているのですが、どうも夫はそうしてくれない。
Sさんもケンカはしなくないし、夫に呑むなとは言っていない、ただ、ちゃんと連絡してね。。。の約束がが守られないというのです。
口頭では大ケンカになったし、Sさん自身ももっと心を開いて夫のことを知ろうと思い、メールではなくわざわざ手紙を書きました。
ところが・・・夫は、それをちゃんと読んだのかどうか、返事がないというのです。
「読んだ?」と聞いても、「読んだ」と素っ気なく、内容についても、また彼自身の意見もノーコメント。
他にも、Sさんからみると、夫は娘に対してたまに抱っこしたり、あやしてくれるものの、
「おまえ頼む」とすぐにSさんに委ねてしまい、
「父親としてこれでいいんでしょうか?」と先行きに不安を感じて始めていました。
さて、ご主人側はどう捉えているのかを視てみると、その手紙については「何が書いてあるのかわからない。だから返事のしようがない」というもの。
なぜ、そういうふうに夫が感じるか・・・理由を解析してみると、その手紙は、SさんがSさん自身に宛てたもの、だからです。
私たちはたまにこういうことをやるのですが、相手に向かって言っていること、伝えようとしていることが、実は自分に向かってつぶやいている場合があります。
おそらく、無意識に、です。
それだけ、身近な人には、自分を映してしまっていると、いえますね。
まして、このように相手の真意がわからないときは、久しく自問しています。
相手は、自分の思考や勝手に思い描いているビジョンのことを、現実レベルでは知りようがないのです。
自己投影文を相手に送っているときは、相手のことが客観的に見えていないのが特徴です。
というか、かなり自己中です。
小学生ではないですが「相手の立場になって考えましょう」ということが出来なくなっています。
ちなみに、Sさんのご主人が、なぜ呑みで遅くなると連絡がしてこないかを視てみると、理由は2つありました。
ひとつは、呑みに誘われて行く雰囲気かどうかを間際まで決められない、また誘いを断ると仲間や話題から外れるようで、自分の意志を優先できない、癖がありました。
そして、呑みに行くと決まったら連絡すればよいのに、ふっと家のことを考えるとSさんと娘の関係が近く思えて自分が入り込んではいけないような、生理的な空気を感じ、そのままなぁなぁになってしまうのです。
2つ目は、子供の頃からなにぶん、ちゃんと連絡を入れない長年の癖がありました。
夫は、Sさんがいると、娘の世話に対する苦手意識が強くなってしまうので、休日など夫に敢えて娘を渡して、自分は見えないところにいるのが、父親意識を向上させるコツのようです。
実際、Sさんの話では「旦那にわざと娘を任せて私が隣の部屋にいたりすると、結構楽しそうな叫び声がするんですよ。で、私が戻ってくると、旦那が急いで私に渡す素振りがありますね」とのこと。
それから「呑んで帰ると、酒臭いから○○(娘)によくないし、遅く帰るんだ」とも言っていたことがあるそうです。
どうやら、帰り心地のわるさがあるようす。
ちょっと、ココは夫の立場から状況を観察して、うまく誘導してあげたら良さそうですね!