迷惑メールやサイト広告等で見かける風俗「デリヘル」。出張ヘルスとか、デリバリーヘルスの略です。
ここ半年、デリヘルの仕事についたり、サービスを利用する人たちからのご相談をしばしば受けます。相談者のウェーブ(波)というものです。口コミ網があるのかわかりませんが。
いわゆる水商売のホステス、キャバ嬢、ホスト、ホストにハマる女性たちあたりは、「目に見えない世界」「癒し」「セラピー」等が好きです。彼女、彼らはほとんどが期間限定で働いていますし、意外に前向き。地に足はついていないものの、考え方は合理的なのです。
つまりは、お金の為・・・わかりやすいです。
しかし、デリヘルとなると、ソコから「卒業」するには、ひと山の難関があります。
Nさんは、好きな男性についてのご相談にみえました。既婚で、明るくにこやかな女性です。
「彼の気持ちが知りたい。これからどうすればいいのか、よくわからない」と。
一見すると、よくある恋愛相談。
Nさんはその男性と、デリヘルがきっかけで知合いました。最初はホテルで会っていたのが、彼の家で会うようになり、しかし「サービス」ですから、お金を支払う訳です。
ちょっと都合がよいお客様になっている節はありましたが、お互い不満のない関係のよう。
さて、Nさんは外見も声も、そしてエネルギー的にも、この手のサービスを利用するようなタイプではありませんでした。
志麻「もしかして、Nさん、魔がさしましたか?そもそも、デリヘルとか利用されるタイプではないでしょう?」
(注:ちなみに、女性が利用するケースは初めて知りました・・)
すると、Nさんは認めるでもなく、笑いながら、事の経緯を話し始めました。
N「もともと、交通事故の後遺症があって、それでネットで整体を探していたんですよ。そのときに、何気なく、彼のHPを見つけて・・・ちょっと利用してみようかと。現に、彼は自分の整体治療院を経営してます。何か事情があってそういう(デリヘル)仕事をしてるみたいです。一度、治療院に伺ったことがありますが、丁寧に患者さんを診てあげていましたよ。結構、維持にお金がかかるみたいで」
志麻「なるほど、両方ともボディーワークですからね・・・」
夫との関係は無難なようですが・・・それにしても、他にも魔がさす要素がありそうでした。
N「私、その交通事故のときに、娘を亡くしたんですが、今、卒園の時期でしょう?そういう子供たちを見かけると、うちの子は卒園できなかったな、って思っちゃうんですよ」
志麻「そうでしたか・・・どんなに共感しようにも、Nさんしかわからないことですものね・・・」
N「うん、あの子のことは、一生忘れないし、小学校に行くのも、成人する日もずっと思いだすと思う」
志麻「そうか。。。じゃぁ、お嬢さん、ママのこと見ててなんと言うかしらね?(笑)」
N「ママ何やってんの!って言ってると思う(笑)一緒にいたときも、よく言ってたから。怒ってるかな」
志麻「Nさん、たまにお嬢さんと話したりします?(霊的な意味)」
N「はい、ときどき感じるときはありますね」
志麻「それじゃ、お嬢さんに、彼とのこと聞いてみるといいかもしれませんね。これからどんどんお子さん成長していくから、いろいろ相談できそうですよ」
N「あぁ、そうかも。私が叱られないように。しっかりしないといけないですよね。実は通信で大学の心理学勉強していて、あと2年で卒業したら、交通事故の遺族のためのカウンセリングを仕事にしていこうと決めてます。日本はそういうケアがあまりないので・・・」
Nさんの心の軸が戻ってきたようでした。
さて、このNさん経由で、デリヘルの彼氏さんのご経験をいろいろ伺いました。
「デリヘルを利用する女の人たちは、何かしら、辛かったり、悲しかったり、ひどい過去がある。。。」のだそうです。
理性や感情レベルでは乗り越えられない、生理的な辛さが求めてしまうのかもしれません。
さまざまな"癒し"のカタチがあり、通過点があるようです。