難しい問題や状況に直面したら
「あるがまま、自然のままにしておきなさい」「そのまま受け入れなさい」という教えが普及してきますね。
問題を放置するわけではなく、執着してなんとかしようという「欲」や「狭い見方」から離れることで、ほかの方法が働いてくるよ、というわけです。
バシャールも、「あるがままを受けいれないのは、ひとつの解決の扉しか開こうとせず、ほかの何千とあるかもしれない可能性の扉を閉ざしている」と言っています・・・(意訳です)
一昨日、離婚後おひとりで14才の息子を育っているお母様、Kさんから緊急のご相談がありました。
今月に入って、息子が突然登校拒否になったというのです。叱って理由を尋ねても反発して、掴み合いになり、あげくは「もう俺は死ぬから」「殺してくれ!」と言って部屋に閉じこもってしまうとのこと。
Kさんは、離婚後は、朝から晩まで肉体労働のキツい配達のお仕事を契約社員として続けています。
「上司がいい方で、正社員になるよう働きかけてくれてます。そうなれば少し息子の側にいれるんでしょうけど。とにかく、息子には高校には絶対行ってほしいし、そのために、私はがんばって働いてるんです。あと4年は頑張って働くつもりですよ!」と。
Kさんは、辛い最中もつとめて明るい声、表情を作っているようでした。
「職場でも、周りは若い子ばかりだから、41才の私は、自分をおばちゃんキャラにして、仲良くさせてもらってるんですよ」と。
頑張りにがんばって、努力しているKさんにしてみれば、息子の全てで、そのための苦労に耐えています。
ほかの手だてを探っていくと、別れた夫に連絡をして、息子のために協力してもらう方法が出てきました。
しかし、Kさんは、これまでのいきさつから「元夫にだけに入ってきてもらいたくないです。そら、見たことか!と言われるのが目に見えています。悔しいです」と。
息子さんが学校に行かない理由は、学校とのことが発端のようでしたが、母子関係にもリンクするものが強くありました。
Kさんは、元夫に対する怒りや憤りを、息子の中にみる夫の姿、よく似た部分に反応して、息子の話を聞いてあげることができない、とおっしゃいます。
また、Kさんは、非常にご自身を卑下して周りに接しているようでした。それが余計に苦労を買ってでているところことになっているようす。
結局、その日は、Kさんの弟さんに協力を頼むことと、「息子のあるがままの状態を受け入れる」として、「学校へ行かないことを責めるのは止めます」とおっしゃっていました。
困って苦しいときほど、その状態からなんとか抜け出したいためにあがくことがよくあります。
しかし、いろいろ手をつくしてうまくいかないときは、まず「あるがまま」をうけいれてみると、するすると変化が起こり始めます。
勇気がいりますが、頑張り屋さんほど、力を抜くことが望ましい変化に通じるようです。