起床は夜中の12時過ぎ。山小屋を12時半に発つのです。

私は、今年は2、3時間、なんとなくウトウト眠れたと思います。なかなか、寝づらい体勢ですよ。

一人、体ひとつ分のスペースで、押し入れを横に7−8m広げたような2段長屋状態です。こういう時に若いときの経験が生きるのか?学生時代寮生活だったので、他人との集団睡眠にはすぐ適応しますsmile

携帯は、山では電波を探すので、電池消耗が激しいいため、機内モード・省電力にしておく工夫が必要。が、なぜかこういう時ほど、地上からメールや連絡や仕事が入ってきます。よって、充電器は必修。

 

Fuji_27

 

山小屋では、朝食用のいなり寿司&巻き寿司と緑茶缶をいただきました。

夜中は冷えてきましたが、今回はそれほど寒く感じないのは、風が弱いせいでしょう。

夜空は、なんと満天の☆・星・ホシ・スターnight

プラネタリウムよりも、大きめの星が瞬いています。こんなに星が近いのは、夜登山の醍醐味です。

Fuji29

 

結構、この山小屋にたくさん泊まっていたんですなぁ。

私たちのグループにはモンゴルから、他所のグループにはスイス、って山の本場から登山に来た方たちも!

 

昼の帽子から毛糸帽に変え、ヘッドライトを装着して、8合目から3時間かけて山頂へ!!

ココからは「写真を取るとその記憶は薄れる」という心理学に則り、道中はNo Photo(暗くて写らないし)。

ひたすら地道に登りますが、9合目頃に小さめな岩場が増え、石段とミックスした道のり。細い道も多く、ロープで保護されていますが、暗いおかげで谷側が見えず、精神的に救われます。

 

flair途中休憩では、みんなヘッドライトを消します。すると、さらに満天の夜空に変わります。目の周りを両手で覆い、空をみると、さらに明るく輝いてみえます。流れ星が、サァーと落ちていきました。

 

・・・頂上まであともうちょっと・・・

だんだん「先に行ってくださ〜い」と道を譲る仲間が増えていきましたが、マイペースが大事。

flair一歩一歩登るごとに、ヨガ並に深呼吸していくと、山頂までの辛さがかなり違います。

flair昼間言われたアドバイスで「一生懸命登るのは大事ですが、足元ばかり見ていると、富士山の思い出が岩と土ばかりになっちゃいますよ」。なるほど、たまに上体をあげると呼吸が体に入り、楽になりました。

 

 そして、3時50分、無事に山頂に到着!

山頂には、鳥居と狛犬たちがいます。こちらは夜明け後に撮ったもの。

Fuji_28

山頂には浅間神社奥宮があります。

山頂あたりには、山梨と静岡の県境はなく、神社の所有になるそうです。その昔、各県と神社で裁判を起こした歴史があり、結局、神社(神様)の勝利?!に納まったとか。

Fuji_30

Fuji_29

御守りなども売っています。

 

登頂後、朝の4時から御来光を待つと、体がかなり冷えます。まだ体力はあるし、ココまで来たら、日本最高峰富士山剣ケ峰を目指したくなります。

 

「お鉢巡り行きたいと思う!人は止めてください!ちゃんと行って、自分の足で下山までする意志と体力がある人だけにしてください!」とガイドさんから活ッが!今年は厳しいなぁ。

お鉢巡りには、1時間半から2時間弱かかりますので、この段階では、ビックなチャレンジです。

 

私たちのグループからは、山友のMさんと私を含めて3名がお鉢巡りに参加。他所のグループ+女性ガイドさんと9名で、小隊編成となりました。

 

いよいよ、出発!そのとき、寒い強風が吹いた時点でtyphoon「やっぱり止めときます」と2名はリタイヤ宣言!すでに本隊と分離したため、このタイミングでの離脱は、フリー下山する運命。

よりハードな選択だと思うのだが、寒波は身が引けると思いますthink

 

私は、インドでも凌いだ、軽量ダウンと、冬用の内毛皮モコモコ手袋+最小ホッカイロを握っていましたのでセーフでした。

それに、今回の女性ガイドさんは、なんだかエネルギーが柔らかく、歩幅に無理がなく感じられました。感覚的なものですが感謝ですconfident

Fuji40

こちら、山頂郵便局 朝6時から14時まで営業ですが、夏期間8月24日までの営業でしたpostoffice

 

flairちなみに、郵便局近くの公衆トイレは、美です!300円ですが、水がちゃんと流せるのですよscissors

 

最初は真っ暗で、ヘッドライトを頼りに歩き進みます。が、だんだん薄ら明るくなってきました。

他の登山口(御殿場口)などから、山頂の御来光を目指して登ってきた登山者グループたちと遭遇し、「おはようございます!」「お疲れさまです!」と、明るい声がチラホラ。

 

Fuji_32



flair「日本最高峰」に着く前には、通称、心臓破りの「馬の背」があります。傾斜角は、22.4°(勾配41.7%)

右回りにお鉢巡りをすると、馬の背を登ることになり、しんどいのですが、左回りに巡ると下り坂になるため、こちらのほうが体力も転倒の事故率も高くなるそうです。

 

Fuji42

御来光の撮影に備える人々。iPad率高し。

 

  Fuji33

5時10分の御来光を待ちます・・・ん〜、雲がかかり、それなりに幻想的ですが、ビミョウな御来光に。

もっとも、近日は悪天候で山頂まで登れない日が多かったとのことで、これでもかなり天候に恵まれていたようです。確かに去年より楽。

上部の円盤のような雲は、強風を起こす風とのことで、これが富士山に被っていなくてかなりラッキーだったと言われました。

 

 

Fuji35

とりあえず、お互いに記念撮影して。ついピースサインする世代。このとき、眠くなってます。

 

Fuji_38

見下ろせば、お鉢巡りで歩いた道が見えます。

Fuji_39

噴火口には、雪が残っています。火口の中は大内院を呼ばれば、8合目に匹敵するそうです。

 

Fuji_42

雲間からは、北アルプスが観えて、圧巻。


Fuji_40

雲海を観て、テンションが上がってしまいました。

と、あと半周お鉢巡りをしなければ・・・

Fuji_45

このタイミングで、また登り坂〜

Fuji_46

雲間から、下界の緑を楽しみ・・・・

Fuji44

 えぇー、こんなに見事な氷柱(つらら)が。最近、雨がたくさん降ったので、キレイにツララってしまったそうです。

 

Fuji45

それだけ寒いってことですね。

 

Fuji46

山頂から下山!!ここからが、ひたすら、ジグザグ、ジグザグ、ジグザグ、ジグザグ、砂道を下りていきます!

今回は、先の女性ガイドさんにコツをバッチリ教えてもらいました。

flairカカトに重心をかけて、逆ハの字気味して、深い砂のところに、ずんずん、カカトを置いていくこと。つま先に重心がかかると、前のめりになって危ないので、滑りそうになったら、基本のカカトから足を運ぶことを思い出して!

何事もそうですが、最初は何を質問していいかわからないし、教えてもらっても理解する度量が未熟。でも、実体験をしていくうちに、コツやノウハウの仕入れ方がわかってくると思いますね。

時々、猿のように駆けて下りていく人たちがいましたが、あの人たちはかなりの脚力、筋力があるそうです。

 

Fuji47

私は、6時10分に山頂を出て、8時55分に5合目のスバルライン集合場所に無事到着!3時間余りで上々の下りでした!

各々の体力相談でしたが、無事全員下山し、5合目からは近くの温泉へ。

そこで2時間余り温泉休憩を取り、体をほぐして、東京へ。渋滞予測が大きくはずれ、5時前に東京駅まで戻れて、とてもスムーズ。

今年も、身も心も充実の富士登山をさせていただきました!
 

clover不思議なことに、登りの登山中8合目から、ここ2、3ヶ月の肩こりや肩甲骨のハリが失せてしまいました。富士登山に肩こり効果があったとは?!この肩こりは氣(エネルギー)のせいだったかも(笑)翌日は和室でのタイムトラベルセラピーが続き、筋肉痛の太腿にキテいます・・・