お金のテーマは、潜在的な情が絡むので、結構ディープなトピックですが、セラピーを通して2ケースご紹介したいと思います。
負債、借金の少ない・無い方でも、お金のトラブルがある方は、少しヒントになるかもしれません。個人でも企業でも。
Nさんは、実生活に困るほどではないものの、借金があり、返済生活に疲れていました。それとは別にローンもあります。
デトックスセラピーや「セルフ・リーディング」の講座でも習う「ブロックを見つけて・取る」手法を使ってみました。
物事の障害には、7つのブロックがあるのですが、Nさんには1つ目の「自己創造ブロック」を探してもらいました。
自己創造・・・つまり、文字どおり、自分がクリエイティブに創ってしまったことです。
ワークの中で、Nさんから浮かび上がってきたヒント・応えは・・・
『来た道を帰ればよい』
どこをどう帰ればよいのか不明でしたから、さらに深層心理に尋ねていくと・・・
『旅行すれば家路についたり、外出すれば当たり前のほうに帰宅するのと同じ。とても簡単なことで、普通は無意識にとる行動だよ』
確かにそうですが、Nさんには、この例えと借金返済の件が結びつきません。
『その意味がわからないのは、難しく考えてしまっているからだよ』
ここで、Nさんの気づきに補足を入れますと、(他のワークをやっていただいたり、私がリーディングしました)、具体的な謎が解けていきました。
『来た道を帰る』とは、『驕った気持ちから、素に還ること。驕った気持ちや態度が借金を作った』という意味合いだったようです。
Nさんは「いつの間に、当時はいい気になっていたかもしれない。調子にのってたというか、慢心ですかね」と。
驕りとは、「本来よいものであるはずの、地位、才能、家柄などを誇りに思い、それに頼ってわがままな振る舞いをすること」とあります。
なんとなく使っている「驕り」という言葉の意味は、深いですね。
ただ、ふだんのNさんは、他人に対してそれほど自慢したり、図に乗るような態度は取っている方ではありません。驕りは、特定の他者に対してというより、ご自身に対するものだったのでしょう。
もとの道に帰る、家に帰る ・・・のキーワードは、初心に還る、自分の本質を自覚する、地に足をつける、安定、などを意味しているようです。
腑に落ちたNさんは、家に帰宅した人のように、ホッとした気持ちを実感されたようです。この気づきが、Nさんの今後の生き方の指針になっていくとよいですね。