思えばリーマンショック後から数年は、経営者の方も、一般企業にお勤めの方々も、会社・勤務先の進退を心配されるご相談が増えました。
幸いにして、アベノミクス効果の恩恵を早期に受けたところは、回復の波にのっていますが、今も未だ先行き不明な渦中におられる方は少なくありません。
今の段階だからこそ、合併や提携業務が起こったり、この先にかけてリストラ(人員整理)の動きが起こっているところもあります。
皮肉なことに、同じ会社に勤務していても、配属先や役職によって、運命は雲泥の差があります。
これはクライアントさんを介して、その会社の経営方針や担当の部署内を拝見するわけですが、大企業や専門性のあるものを扱っている組織ほど、諸待遇や評価のサイクル等が異なります。
Oさんは、13チャクラリーディングのカウンセリングで、気がかりなご主人の仕事上の今後と、ご自分自身の仕事の進退を心配されていました。
ご夫婦とも同じ企業にお勤めですが、それぞれのいらっしゃる部署が異なります。
今年になって辞令で人事部に配属となったご主人は、これまでのキャリヤや実績をともかく、まるでハーフマラソンの大会に放り込まれたような状態です。
つまり、人が雑多に多く、この中で成績が伸びる者、今後の仕事体力のある者を選別するような方針が伺えます。
フルマラソンではなく、ハーフマラソンに視える理由は、選別の期間が短いということ。
また、ご主人は自分のペースを計りながら走る(仕事をする)というのも、マラソンになぞらえた情報に視える理由でした。
一方、Oさんは研究開発部に所属されています。
こちらは、ある商品(製薬)を研究者たちが研究し開発する、その会社からすれば、脳の重要な部位に匹敵します(ちなみに、心臓にあたるのは、経営の進退を握る管轄)。
ここは、組織内のリストラ等の影響を直接は受け難いようでした。
万にひとつ、Oさんの会社の経営進退が危うくなるようなことがあれば、この研究開発に関しては、業界内の他社にヘルプを要請する・・・・そのぐらい、業界、はたまた社会や人類におって守るべき働きの場所だからです。
透視で拝見する限り、Oさんの会社全体は、揺れ動く豪華客船の画像として現れましたが、沈没や危うい事故につながることはほとんど無さそうでした。ただ、積み荷のバランスがわるくなり、つまり日々の業務レベルの怠りがわずかずつ蓄積し、いつの間にか事態が傾きを起こしてきたのでしょう。
個人の日常生活と同じで、なんとなくきちんと暮らしていても、少しずつ散らかっていく家の中に似ていますね。
組織が大きくなるほど、定期的にかなりきちんと管理チェックを行う必要をすることで、ひずみが防げます。人が多いほど、わずかなひずみも大規模になるのです。
自分が一労働者であろうと、リーダー的な立場であれ、どんな仕事、業界の一助を担っているものです。自分の力がどれほどの影響を及ぼすのか、その大小は誰にもわからないかもしれません。
微力だと思っても、そこに関わる一個人が手を抜けば、業界全体に、劣勢なイメージや状態を作ってしまいます。
逆に、ある業界や分野の財産を蓄積していくのは、そこに関わる一個人の働きからですね