だいぶ前に掲げた将来の夢や目標は、いつの間にか古くなっていることがあります。
叶えるまで時間がかかってしまったり、遠回りをしたことで、現実の周りの状況はすでに変化しています。
何より、気づかないうちに、自分自身も変化して、当時の夢や目標に無理やり合わせようと苦しんでいる場合さえあります。
なかなかそういうことは人に話すことはないもので、自分の内側だけで昔の夢や目標を抱えたまま、身動きが取らなくなっていきます。
信頼できる人に思いを話すことは、アドバイスを期待するのではなく、自分が状況を確かめることができる働きがありますね。
ヨーロッパで製菓の勉強をし、ゆくゆくは現地や日本で専門の洋菓子店を持つことが夢というSさん。
しかし、ひょんなトラブルで帰国を余儀なくされ、実家で模索する日々が続きました。トラブルを解消すべく方法もわからず、専門機関に聞いても良い返事はもらえません。
だんだん、若い頃に諦めたことや失敗に思えたことさえ思い起こされ、辛くなってきました。
過去の夢・目標・誓いに囚われていると、どうも楽しくなくなり、苦しくなって、焦りや自暴自棄になります。
叶えていない自分がダメだ、と思えてしまうのは珍しくありません。
夢や目標を体現していく人たちは、その夢や目標を決めたところから、叶え始めています。それを本気とかやる氣があると呼んでよいでしょう。
だから、その時々が、夢や目標の一部と通じるような行動や考えをしています。
〜なろうとするのではなく、〜あろうとします。
本気・やる氣のときは、不思議と「〜になりたい。〜なろうと思います」という発言は出てきません。
Sさんは、NLPライフコーチングの個人セッションで、改めて現状を脱却する方法を具体的に見つけてもらいました。
すると、まず最初に取るべき行動から、生活パターンの見直し、目標設定まで、ステップごとに明確になっていきました。
早速、翌日にはSさんは専門家に連絡をし、トラブルについても希望が見えてきたそうです。そして、意外な気づきは、Sさんがかつて大きな夢としていたことに囚われず、興味や活動を広げて、今できることを日本ですぐやってみる・・・ことでした。
歳月とともに、夢や目標が変わるのはむしろ自然なことです。見直しやアップデートをしたり、自分の夢や目標なのですから、自由に楽に、そして厳しく!やっていけばよいでしょう。
何かに囚われるのは、非常にクセモノ・・・可能性やチャンスを閉ざします。囚われを解除すると、チャンスやきっかけや救いがやってきます。
夢や目標になかなか手が届かないように感じるときは、それに不自然に囚われていないか、見直してあげるとよいでしょう。ちょっと、勇気のいることかもしれませんが