今、「ヴィダル・サスーン」上映中です。
”その男は、ハサミ一つで世界を変えた” というスローガンのドキュメンタリー映画です。
髪型にこだわりがある人、ロンドンが好きな人には、あっという間の90分。
斬新なサスーン・カットを生み出した彼の人生は、発想と行動力もかなり斬新です。
60年代のイギリス、ファンション界、美容界に多大な影響を与えました。
セントポール寺院をバックに歩く、80代のヴィダルもカッコいいです!
映画の中で、晩年の彼の妻がこんなことを言っています。
「ヴィダルは、ときどき『自分はいい人間かな?』と聞いてきたの。両親の不仲を、子供は自分のせいだと思ってしまうの。彼はしかも孤児院に送られたから、自分はわるい子だと思っていたのね」(意訳)
しかし、ヴィダルは美容師になる、と予見したのは、彼の母親。
子供時代から大人になって成功しても、また時代の変遷期にも、彼はさまざまな苦境をチャンスに切り変えています。
さすが、人生を斬新に生きるハサミも持っていたみたいです。