口を閉ざす withdrawing the own world

長年、慢性的に頭部と顎にかけて痛みがあるというＭさん。病院で調べてもらう限り、ストレス性の要因が強いという話でした。さてさて、何か因果関係があるのか、透視してみると、すでに他界した祖父の画像が出てきました。戦争体験者で、戦時中の軍隊生活がかなり過酷だったよう。寒さと厳しさ。帰還後、おじいちゃんは当時の苦労や心情を誰にも語っていない様子が伺えました。
人間は心身とも本当に辛い思いをすると、それを誰にも言えなくなります。口を閉ざしてしまうのです。引きこもりもそう。
Ｍさんが身内から聞いた話では、おじいちゃんは、帰還後からギャンブルをするようになり、当時の他の家族からみれば、怠け者でしょうがない人となっていったようです。

おじいちゃんは、今は特にこちらの世界の身内に要望を出しているわけではありませんでした。しかし、たまに思い出して語ってほしいような印象ではあります。

家族や身内は、体質や生活習慣が似ていることから、同じような心理や精神状態になりがちです。Ｍさんもしんどくなると、つい自分で抱え込むところが見受けられました。おじいちゃんはそんなところを手放すように、教えてくれているのかもしれません。