住まいの怪 Doppelganger
住まいの霊現象は「気にしない」ことで、やり過ごせるケースがほとんどです。
しかし、「気のせいだよ」と簡単に口にするとおり、正に「邪気」の影響をモロに受けていることがあります。
仕事や結婚の適齢期を心配してカウンセリングにやってきたYさん。一連の話をしているうちに、ふとカルテに書かれた住所に目がいきました。なんともイヤな印象が伝わってきます。こぎれいな外装で女性向の物件のようですが、Yさんのフロアの通路をうろうろする30才位のやや長身の男性が見えるのです。この存在は現実には生きているから、いわゆる生霊。どうやら、Yさんの前に住んでいた女性に用があるようです。その女性に失恋をしたのか、裏切られたのか、恨みを抱いています。別れを納得していない。
この生霊は、同世代の女性性に反応しているようでした。エネルギーの一部を過去の女性に執着したこの男性は、別のところで生活しているのです。彼の過去のエネルギーの一部がやってくるわけですが、彼の中でいわゆる風化しない想いのため、かなりリアルにうろついていました。
この存在が、Yさんの男性運に悪影響だという確信はありません。
しかし、本来のYさんにとって仕事は腰掛で、20代のうちにとっく結婚して家庭を持つビジョンを持っていたはずです。
Yさん自身「家で寝ているときに、誰か男が入ってきた気配を感じたことがあるんです、実際に人がやってきたような感覚で怖かったことがあります」と。また、Yさんの母親が泊まりにきてベッドに寝ていたとき、「ババア、出ていけ!」と言われて飛び起きたことがあるそうです。そのとき、母親は「なんか生きている(霊的存在)んじゃないかしら」とポロっと言ったそう。
Yさんがセラピーを受けに入ってきたとき、パッと目の周囲に、黒いシミのような斑点が見えました。話しているうちにだんだん消えていきましたが、霊障を受けている方は、顔面や首のあたりに、血色の悪さや黄疸色、茶色、灰色、黒色などの気溜りが浮かんでいます。それは、肉体的な病気とは質の異なる、浮いたような血色の悪さです。そして、何かのきっかけですぐ消え去るのが特徴です。
ちなみに、Yさんはすでに実家に帰ることを決めていました。仕事のストレスやプライベートの不具合が帰省を決意させてようにみえますが、住まいの不具合がそれらを引き起こすことさえあります。
Yさんは、これまでの人生の休息と、今後の展望が見えたのか、すっかり気は晴れていました。どんな経験も、結局内側の強さで乗り越えていくような方ですから!!
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