母親業のリタイヤ Retiring from beng Mother
長年のサラリーマン生活に定年を迎えるお父さんたちと同じように、子育ての責任を担ってきたお母さんたちも、リタイヤの時期があります。最近よくお見えになる50代のお母さんたちは、更年期の兆候(まっただ中の方も!)に悩まされながら、子供のゆく先を大変案じています。ご自分のための個人セッションなのに、心配事は家族のことばかり。成人した子供が仕事を辞めてしまった、大学を中退した、高校に通わなくなった、中学受験は受かるのか・・・・その延長で、子供たちはちゃんと結婚して家庭を持てるのか?成功して幸せになれるのか?と展開していきます。もっとも、お母さんたちも、こういうサイキックなところだから、何でも聞いておこう、と思っていらっしゃるのでしょうね(笑)。
ただ、こちらから拝見すると、使命として子育てを理想どおり果たせなければ、母親業から勇退できない、と危惧しているようなのです。皮肉なもので、子供たちを心配するほど、子供のことがわからなくなります。昨今、事件が多いせいかご心配はつのる一方。
お子さんによりますが、例えば、お母さんが自分の活かしどころを家庭に限定していることが、子供さんの引きこもりと同調したり、お母さんが外であくせく働き自分を顧みないことで、子供は注意を引こうと問題をこしらえることも。だいたいにおいて、人や周囲や先々を堂々巡りに心配のときは、究極、自分自身のことを按じています。
ちなみに、更年期の女性は、感情も体調もこれまでと変わる過度期です。40代までと同じような価値観や行動を変えなさい、というサインですね。ちょっとずぼらに大様になさるほうが、周囲も落ち着くようです。そろそろ母親業のリタイヤを目標にして十分よい時期です。のんびりしてください、お母さん!
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