最近はリアルなセラピーセッションやエネルギーワークで、ご本人の望む体験がし難いというケースはほとんどありません。

この「体験」とは潜在意識下でのこと。

 

ヒプノセラピーでイメージ、体感、感情などを伴う体験。

サイキックやリーディングをするとき、イメージ画像、言葉、フィーリングなど総称して「情報」を受け取る体験。

スピリチュアルワークやヒーリングで「わかる」などと表現する体験。

 

などなどです。

 

たまたま私が遭遇していないだけで、思うように体験ができない・・・ということにお悩みな方々はいらっしゃいます。

 

先週、オーディオセラピーの中のプログラムを試めされたTさんからお便りをいただきました。

 

「1つ困った事があります。
実は今までもオーディオ等によるスピリチュアルな存在と話をしたり見たり聞いたり出来るという事をしてきました。

ところが周りの人達は皆
見えたり聞こえたり感じたりしていますが、

私は今までに1度も体感出来ていません。
何故か分からないのですが
どうしたら体感できるのでしょうか?

色々とやりたいと思っていますが体感できないままだと色々と試せないと思い質問いたしました」

 

ありがとうございます。

 

紐解けば、いわゆる目には視えないとくくられる世界で、体験できる云々は、よくあるあるです。

実際に、Tさんの状況は拝見しないとわかりませんのと、絶対的な答えはないように感じます。

 

そこで、こちらではTさんと同じように、体験しにくかったり、はっきり体験できているのかわからない、という方々に向けて、考えられる原因や捉え方をご紹介させていただきます。

 

①  疲れすぎている。

身体の疲労困憊であれば、寝落ちることが多い。

 

「人生に疲れている・・・」

魂が疲れていると、気力がわかず、好奇心があっても気持ちがついてこれないといった具合です。

 

しっかり休む、寝む、安らぐ、などが優先のときです。

 

② 体験とはこうだ、と思いこんでいる。

スピリチュアルな体験は特別な体験や感覚に違いないという潜入感があり、思い込んでいるため思い込んでいるとは思えず、体験していることを認めていない。

 

これは、実際にセラピーの現場にいてよくあることでした。

他のところで、例えば前世療法を受けたり、ハイヤーセルフとコンタクトすることを期待してワークに参加したのに、

 

「なにも体験できなかったんですよ」と。

そこで、いざ個人セッションで体験しようとお越しになるわけですが。

 

普通によくお話を伺ってみると、

「スペインっぽい石畳が見えた気がして・・・よくわからなかったです」

 

ん?スペインや石畳を視てますよね?(笑)

ご本人としては、もっと鮮明に、あるいはハッキリわかる感覚をお求めだったのでしょう。

 

また、そのセラピストの誘導中にぼやけながらも体験していたとして、

 

(1)こちらに戻ってくると曖昧になる、忘れる。

 ↓

 体験したことを「理解」しようとする。理解=波動が下がる

 ↓

 体験できなかった!

 

 

(2)そもそも、そういう気がするような体験に集中する(スイッチがあるといえば、あります)、または慣れる。

 ↓

 自分としての体験の特徴がわかってくる

 

などとなる可能性があります。

 

 

一般的にセラピスト側やよりエネルギーに近い側でワークをするヒーラー側は、こんなケースを

「ブロックがある」

  などと呼ぶようです。

 

ブロックとは、思い込み、こうあるべきであろう等というジャッジ、真面目すぎ、深刻さ、恐れ、過去のエピソードや体験の影響などなどです。

 

ブロックは、ブロック塀と同様、ある意味、ご本人にとっての何かしらを守っていますので、壊したり無くせばよいとは言えないかもしれませんね。

 

ブロックがあることで、バランスを取っているものです。

 

③ 体験できない(特に視えない)のも体験

 

うっかりすると「何も視えないです」「体験して入り込めないです」といわれると

多くのセラピストは内心慌てるものです。

 

しかし、視えないということが見えている(認識している)。

 

体験していないと感じている、ことを感じている。

 

こちらも、バリバリクリアーに体験してまわるケースと同じく「体験」です。

潜在意識や直感的な認識部分は、とてもシンプルで、そのままを伝えてきます。

 

こちらがそれこそ先入観で、予定どおりの体験をしないことに慌てているだけかもしれません。

 

そこで、

「何も視えないと感じる、体験できない理由がわかるところに行ってみましょう」

 

と、(セラピストがいれば)伝えるなら

その原因や関連のあるような情報の場面に移行します。

 

ここで必ずしも場面は見えるとは限りません。

 

急に肩が痛くなり、仕事で肩が凝っていたことを「自覚」するようなケースもありました。

 

自分自身で内側の意識に問うのは、最初は少し難しく感じるようですが、意外にすぐできる人もいますので、体験できないことに困らず、心の声で問うてみると気づきがあるかもしれません。

 

③ 遮っている人物がいる。

 

一般の方向けのブログですが、少し踏み込んでみます。

実際にあったケースです。

 

イベント会場で誘導をした際、あるアンニュイな雰囲気を醸し出されている女性が

「前世を自分で体験したいです」

というオーダーをされました。

 

すでにこの雰囲気は前世を醸し出していらっしゃいましたが(笑)

 

誘導を進めていくと、

「視えません。真っ暗です」

とのこと。

 

上記の例のとおり、視えない理由のところへ誘導すると、お付き合いをしているのか、微妙な関係の男性が思い浮かんできたようです。

そして、

「あぁ、わかりました」

と、ご本人として何かを納得されて去って行かれました。

 

特に自分に影響を強く与えるように感じ、実際の関わりも濃い場合、しばしば前世からのご縁であると言われます。

ケースバイケースですので、鵜呑みになさらず、

 

「あの人が私の体験、ビジョンを妨害してるわぁ!」などと決めつけないようにお願いします(笑)

妨害させているのも自分である?というのが、あちらの世界の基本的ルールですから。

 

④ 見るべき、対処すべき「現実」を避けている。

 

いわゆる現実逃避です。

ご本人は逃避しているつもりはなく、むしろ応えを求めてポジティブに精神世界にヒントや答えを求めているときです。

 

90年代だったか「自分探し」というキーワードが流行ったようです。

 

自分探しをしている本人は真剣に取り組んでいるのでしょうが、ハタから見ると「おいおい」と足元を指し示したくなり、自分探しを皮肉る風潮もありました。

 

⑤ 力が入りすぎている。

基本中の基本です。

 

「リラックスして体験してください」というのが常套文句です。

 

日頃から力を入れて生きていると、それが当たり前になり、常に身体や心は窮屈な状態にあります。

しかし、慢性化するほど、本人は自覚していないのが特徴。

 

 

⑥ 体験をするには重すぎる。

 

エネルギー的に重量オーバーです。

 

皮肉なもので、重たい問題や人生の課題があるときこそ、スピリチュアルな体験でなんとかしたいのに難しくなるときです。

体験できても、部分的で、先々鮮明にクリアに体験する時期がくるとして、比較してみると不鮮明なものです。

 

重たくする問題のベスト5は、

 

(1)身近な人間関係または特定の人物。

直接会話などでコミュニケーションをとるほうが、ご本人の望んでいる結果に近づくはずですが、なぜかできないと思っているようなとき。

思いつめてどんどん重たくなります。

 

(2)お金の心配、欠乏感。

お金の問題が発生するときは、とかく周りまたは自分自身とコミュニケーションをとりましょう、上部でなくちゃんと関わりましょう、という含みがあります。

 

コミュニケーション、他者との心からのつながりが途切れると、貧しくなっていく傾向にあります。

心や気持ちが貧しくなる場合、お金がかかり減っていく場合です。

 

有名なクリスマスキャロルのお話のエッセンスのひとつでしょう。

 

(3)病気

特に苦痛など、体感、症状が強い場合、肉体にいる必要がある時期です。

 

そこで癒し、治療、昇華などが起こり、肉体を以って精神的な部分も同期している可能性が高いです。

ある苦痛ポイントを超えると、逆に上に意識が上がってしまうようです。

 

(4)ここまでの話と被りますが、執着、恨み、罪悪感、粘着的な感情。

そもそも肉体的にお迎えが来ても、あちらの世界に上がれません。

 

(5)サバイバル期

人命や生活に関わるようなサバイバルに遭遇している。

サバイバルを優先してよいときです。

 

 

⑦は、ちょっと厄介編

体験できました、視えます、感じます・・・

 

 でも、かなり思い込み。

こちらのほうが、体験できないケースより難儀です。

 

⑦ かりそめ、または表面的な理想を求めている。

 

自分にとって肝心なこと、大切なことより、世の中全般の重要性や価値観を多大に優先してしまい、その結果そちらを理想として求めています。

本質や魂の世界、霊的な体験やスピリチュアル性の理想になることばかりに専心し、そこで優劣を味わってしまうと、文字通り「見失う」状態になり、見失っていることにさえ気づけなくなります。

 

↑イメージです(笑)

 

 

〈どうしたら体験できるか?〉

ここでは超基本の部分をご紹介するにとどめます。

 

・身体をほぐく。

 

・リラックスする。

 

・力んで、頑張って体験しよう、視よう、感じようとしない・・・言うは易しですが。

 

・気楽にやる。

 

ところで、

 

そもそも、体験できない、という「問題」に限らず、私たちが「問題」を訴えるときは、その問題の下や奥に、本当の「問題」があります

まぁ、大問題です!キラキラ

 

それは、「問題」よりもっと本質的なことであり、世の中や周りがどうのではなく、自分自身にとって「あぁ、そうか!」「Ah, Haa....」のような、納得がゆき、価値があるという意味fで「大問題」です。

 

個別にはセラピーなどで解消するかもしれませんが、近しい結果に通じるやり方は、たくさんあります。

セラピーやコーチングの方法であれ、精神世界に限定せず、スポーツやアート、音楽などにも共通する境地があります。

 

体験できないと感じることにあまり頑張りすぎず、気楽にやっていきましょう。

 

ちなみに、私はリーディングやエネルギーを読むときは、ソコには集中しますが、視ようという強いコミットはしていないと思います。映画を見る、絵を見る、そんな感覚ですニコ